セルジオ越後の一蹴両断!第373回「武藤をはじめ、結果を残している選手をどんどん起用すべきだ!」

週プレNEWS / 2014年10月9日 11時0分

日本代表がジャマイカ(10日、新潟)、ブラジル(14日、シンガポール)との2連戦を行なう。

9月の2連戦(ウルグアイに0-2、ベネズエラに2-2)は、アギーレ監督が就任したばかりで準備期間が少なく、強化の一環というより“新監督お披露目イベント”という感じだった。プレーがバタバタしても仕方ない部分があったし、勝敗や戦術について、あれこれ評価をするのは難しかった。

でも、今度は違う。中立地で戦う格上のブラジル戦はともかく、少なくともホームでのジャマイカ戦には勝たなければいけない。新体制になって、3試合目、4試合目になっても未勝利となると、来年1月のアジア杯(オーストラリア)に向けて、どうしてもネガティブな空気が漂ってしまうからね。ブラジル戦も「絶対勝て!」とは言わないけど、金星を狙う気持ちで臨んでほしい。

ウルグアイ戦、ベネズエラ戦から約1ヵ月。アギーレ監督が、どれだけJリーグの試合を見て、どこまで日本のサッカーを理解したのか。今度はどんな選手起用、采配を見せるのか。楽しみはたくさんある。

アギーレ監督に一番期待したいのは、その時点で結果を残している選手をどんどん実戦で起用するということ。何しろザッケローニ前監督時代の最後の1、2年はスタメンが固定化し、選手間に競争原理が働いていなかったからね。結局、それがブラジルW杯での惨敗の一因にもなった。

欧州組といえども、所属クラブで試合に出ていない選手、活躍していない選手は招集すべきではないし、起用すべきではない。前回の武藤(FC東京)のように、Jリーグでアピールしている若手をどんどん使って、競争心を煽(あお)ってくれることを期待する。武藤はベネズエラ戦でゴールを決めているし、Jリーグでも結果を出し続けているのだから、今回も十分な出場時間を与えてほしい。




ひとつ残念だったのは、宇佐美(G大阪)が呼ばれなかったこと。彼は今、Jリーグで一番輝いている選手だよ。故障で今季前半を棒に振ったけど、復帰以降、得点を決めまくって、G大阪もどんどん順位を上げている。試す価値はあると思うんだけどね。

さて、2戦目に戦う新生ブラジルについても触れておこう。ブラジルは準決勝でドイツに1-7と大敗したW杯後に、ドゥンガが監督に就任。その後、コロンビア、エクアドルと親善試合を行ない、ともに1-0で勝っている。

率直に言って、2試合とも内容は悪かった。スタメンはW杯から半分くらい入れ替わったものの、相変わらず攻撃はエースのネイマール頼み。引いた相手にボールを回しているだけという場面も目立った。

でも、早くもドゥンガらしいチームになっているなとも思った。選手たちのプレーには激しさがあって、よく走っていた。彼は何より負けを嫌う男。練習試合でも、内容より勝利を優先する。日本戦もどんなメンバーでくるかわからないけど、本気で勝ちにくるのは間違いない。しかも、今回のブラジルは日本戦の前に、中国でアルゼンチン戦を行なう予定だ。もし、そこで負けたら、相当な覚悟を持って、日本戦に臨んでくるだろう。

そんなブラジルを相手に、日本はしっかりと守って、少ないチャンスを決められるか。今から楽しみだね。

(構成/渡辺達也)

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