閣僚辞任問題は「特捜vs安倍政権」バトルに? 鈴木宗男×佐藤優の東京大地塾対談レポート(1)

週プレNEWS / 2014年11月7日 6時0分

鈴木氏・佐藤氏の鋭い解説が無料で聞けるとあって、毎回100人ほどの人が集まる「東京大地塾」。次回の開催は11月27日(木)

毎月第4木曜日に衆議院第二議員会館で行なわれる「東京大地塾」。鈴木宗男・新党大地代表と、元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏による新党大地主催の国政・国際情勢などの分析・講演会だ。

ふたりは、今、政界を揺るがしている政治とカネ問題をどう見ているのか。

■小渕問題は、安倍vs特捜部のバトルにつながる?

鈴木 小渕優子経済産業大臣、松島みどり法務大臣が先日、そろって辞任されました。

私は、松島さんは一日も早く辞めることが日本のためになると思っていましたが、小渕さんの場合、これはかわいそうな気もします。監督責任はありますけど、政治資金に関しては、お父さんの小渕恵三元総理の秘書を務め、今もお金の管理の責任者だった群馬県中之条町の折田謙一郎前町長に責任があると思いますよ、これは。

この折田さんは「頭に虫が入ってた」んじゃないかと思うくらいおかしなことをしてるし、腹立たしい限りです。

ということで今日の大地塾は、ふたりの閣僚が辞任したことをはじめ、日ロ関係についても、佐藤さんなりの考えを聞かせていただきたいと思います。

佐藤 日ロ関係についての話を用意はしてきましたけど、実はあまり意味がないんじゃないかという気がしてるんです。というのも、安倍内閣はとても外交できる態勢にならないと思います。

まず、今回の小渕さんや松島さんの件。私が最もショックを受けたのは、民主党の国会議員が松島さんを公職選挙法違反で刑事告発したことなんですよ。

普通ならまず、国会で参考人招致や証人喚問で偽証した疑いが出てくれば、国会として刑事告発する。そこまで試みて無理ならば、民主党の国会議員として刑事告発という流れにするのが筋です。

要するに、三権分立のひとつ、立法府である国会に司法が入ってくる。それを国会議員が自ら呼び込んでくるというのは、議会の自立を放棄しているし、尋常ではありません。それに今回の件で民主党が失ったものは相当大きい。こういう刑事告発、逆に与党からやられる可能性に道を開いたので。

小渕さんの件は東京地検特捜部には久しぶりにおいしい話になりましたね。

収支報告書を修正して出したら、後援者から徴収したはずの観劇代より帳簿の金額が少ないから「消えたお金はどこに行ったんですか?」となるし、逆に収支報告書に書いてあるのが事実だとすると、足りない差額分を事務所が補填(ほてん)したということで「公職選挙法違反の買収」になる。どっちに転んでも特捜はイケることになります。

逆に何もしないと、東京地検特捜部の前に(金丸“佐川急便ヤミ献金”事件のときのように)ペンキがかけられるかもしれない。つまり、この一件は「特捜vs安倍政権」という形にフェーズが変わる可能性もあるんです。

鈴木 小渕さんは、日本で最初の女性宰相になるかといわれるほどの期待感がありましたからね。でもまだ40歳ですから、5年くらいしっかりと充電期間を持ってやれば、また展望が開けると思います。

佐藤 小渕さんは5年たてば復活の目も出るかもしれませんが、自民党がそこまでもつかどうか……。というのも、日本の政治が急速に弱っているから。外交、経済も、残念ながらマスコミも弱っています。

新聞社の社会部記者は何十人も、これまで小渕事務所の政治資金報告書を見ているはず。なのに、食い違いに気がつかなかった。これは記者の取材の基礎体力がメチャクチャ落ちていることを示しています。

また、小渕さんに代わって経産大臣になった宮沢さんの政治資金交際費から、1万8000円がSMバーに支出されてましたが、これがもし鈴木宗男事件のときだったら、5000円でキャバクラ行っても報道されたし、SMだったらワイドショーで2週間はつるされたでしょうね(笑)。

鈴木 それくらいはいったでしょう(苦笑)。宮沢さんは宮沢喜一先生のご親戚で、今の岸田外務大臣とはいとこ関係。そんな清潔そうなイメージを持つ人ですから、ダメージは計り知れないですね。

(取材・文/小峯隆生 撮影/五十嵐和博)

■この続きは発売中の週刊プレイボーイ46号「鈴木宗男×佐藤優【東京大地塾対談レポート】今国会は安倍政権の終わりの始まりだ!」でご覧いただけます。

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