セルジオ越後の一蹴両断!第379回「Jリーグの大一番、浦和vsG大阪が今から待ちきれない!」

週プレNEWS / 2014年11月20日 11時0分

いよいよ大一番の浦和vsG大阪(22日、埼玉)が迫ってきたね。

31節までを終え、残り3試合の現時点で、首位浦和と2位G大阪の勝ち点差は5。浦和が勝てば、その時点で8年ぶりのリーグ優勝が決定。逆にG大阪が勝てば、勝ち点差は2に縮まり、残り2試合での逆転優勝への道が開ける。それどころか、すでに制したナビスコ杯、準決勝に残っている天皇杯と合わせた三冠の可能性も見えてくる。

6万人以上収容の埼玉スタジアムの前売りチケットは早々と売り切れたそうだ。納得だね。どっちのファンもたまらないだろう。僕も久しぶりにワクワクしている。できることなら、かつてのCS(チャンピオンシップ)のように、ホーム&アウェーで連続して戦わせたいくらい。それくらい今の状況での両チームの対戦は魅力的だ。

それにしても、シーズン中盤までの状況を考えると、G大阪がここまで順位を上げてくるとは思わなかった。何しろブラジルW杯によるリーグ中断時点では、J2降格圏内の16位と低迷していたのだから。昔のような華麗なパスサッカーという感じはないけど、手堅い試合運びで一気に勝ち点を積み上げてきた。

故障から復帰した宇佐美、ベテラン組の遠藤、今野、ナビスコ杯決勝で2ゴールを決めたパトリックといった看板選手以外にも、阿部、大森といった実績の乏しかった選手たちも成長している。長谷川監督はそうした選手たちをよく我慢して使い続けてきたと思う。広島と対戦したナビスコ杯決勝(8日)は0-2からの逆転勝ち。しかも、その会場は埼玉スタジアム。縁起がいいし、イケイケの状態で浦和戦に臨むだろう。




一方、今季の浦和は攻守のバランスが非常にいい。弱点だった守備は日本代表GK西川の加入で改善。最終ラインの槙野や森脇、ボランチの阿部らがオーバーラップしたときの攻撃も相変わらず迫力がある。

10月26日の鹿島戦で、エースの興梠(こうろき)が右脚骨折で離脱してどうなるかなと思ったけど、その次の横浜Fマ戦できっちり勝ちをモノにできたのは大きい。G大阪同様、いい流れで試合に臨めるはずだ。

お互いに役者がそろい、力は五分と五分。勝敗予想は難しい。ただ、負けても優勝の可能性が残り、なおかつホームで戦える浦和が少し有利かな。

毎年この時期になると、優勝争いよりもJ1残留争いのほうが注目を集めている感じもある。でも、やっぱり浦和、G大阪といった東西の横綱、“勝つべきチーム”が激しい優勝争いをするのが一番盛り上がるね。

Jリーグにとってもいいアピールの機会。普段はあまりJリーグを報じないメディアも、6万人で埋まる観客席を見たら無視できない。地上波の生中継をはじめ露出は増え、コアなサッカーファン以外もこの試合を目にする。これがプロスポーツのあるべき姿だし、こうした注目度の高い試合をもっともっと増やさなければいけない。

両チームの選手たちには、負けられない試合だからと縮こまるのではなく、ぜひ積極的なプレーを見せてほしい。できれば、白黒はっきりと決着をつけてほしいけど、どうなるかな。いずれにしても、スタジアムだろうと、テレビ中継だろうと、試合を観た人の記憶に「Jリーグって面白いな」と残るような名勝負を期待しよう。

(構成/渡辺達也)

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