集まった報道陣の多さは何を意味する? 久米宏のBS特番は“バカ”が面白い!

週プレNEWS / 2014年12月17日 19時0分

「今年70歳になったので、これで一区切りかなと思っている」と、この特番を最後にテレビからの引退を匂わすような発言も

BS民放5局共同で制作する年末年始恒例の特別番組が今年もオンエアされる。

2006年から引き続き、今回で9回目となる特番のタイトルは『久米宏・未来への伝言~ニッポン100年物語』。各局が一夜ずつ担当し、年末年始5夜にかけて放送される。

これまでの100年を振り返り、未来へのヒントを探る、というテーマは昨年と同様だが、1年が経った現在も日本が抱えている多くの課題は解決されておらず、新たな切り口で再び過去を見直してみようと企画されたものだ。

16日に東京・赤坂のTBS会議室で行なわれた制作発表会には100人以上の報道陣が詰めかけた。ゲストの山田五郎も「こんなの初めて。地上波だって滅多にないですよ」と驚いたほどBSの制作発表としては異例の規模で、制作サイドの意気込みが伝わってくるようだった。

5番組の各テーマはそれぞれ「ベストセラー」「人口」「受験」「バカ」「美女」の5つ。約100あった候補の中から共通司会者の久米宏が20程度に絞り、最終的にこの5つが選ばれたという。

制作発表会に登場した久米さんは「まさか“バカ”が選ばれるとは思いませんでした」と苦笑いしつつ、同時に「結果的に一番見応えのある回になったかもしれない」と満足そうに続けた。

「バカ」とはもちろん、単なる愚か者のことではなく「型破り」「常識破り」の発想で新しい時代を切り拓こうと孤軍奮闘してきた人間の意味で、社会が閉塞感を打破できずにいる時代は、確かに「バカ」のバイタリティや価値観が必要とされるのかもしれない。

これら5つのテーマだけで日本の100年をすべて振り返ることは不可能だろうし、これがふさわしい切り口なのかも誰にも判断できない。しかし、意外とも思える5つの切り口が、これまで気づかなかった「ニッポン100年」の姿を浮かび上がらせてくれることに期待したい。

一方で、山田五郎がポツリとつぶやいたひと言に、“これからの100年”を案じてしまう。

「100年というのは、ひとつの国が滅ぶのに十分な年月ですよね」

確かに、行き詰まったまま何も変えられなければ、日本があと100年もつ保証はどこにもない。国民が漠然と抱えている不安を払拭するようなヒントが少しでも見つけられれば、今回の企画は成功といえるだろう。

「昭和史を振り返る」といった、ありがちな番組作りとは一線を画した今回の試み。久米宏と共に5夜共通でオープニングナレーターを務めるのは神田沙也加。また、各回に黒柳徹子、筒井康隆、二階堂ふみ、伊集院光、小宮山悟、糸井重里、おすぎとピーコなどの豪華かつ異色のゲストが入れ替わりで登場するのも楽しみだ。

初回オンエアの『第一章:ベストセラー~時代が求める一冊~』(BS日テレ)は12月28日21:00から。

(取材・文/週プレNEWS編集部 撮影/五十嵐和博)

 

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