江戸と明治、タイムスリップするなら?進む近代史の再考

しらべぇ / 2016年4月7日 5時30分

写真

江戸と明治、タイムスリップするなら?進む近代史の再考

DAJ/iStock/Thinkstock

DAJ/iStock/Thinkstock

卑弥呼の邪馬台国を起点とするなら、1800年にも及ぶ日本の歴史。

その中でも「転換点」というのは、やはりいくつか存在する。世界で見れば、イギリス史ではマグナ・カルタの成立が、フランス史では市民革命が該当するが、日本史の場合は、やはり江戸時代末期から明治時代までが最大の転換点だろう。

■進む近世史の再考

江戸時代は、本来あった日本の富が平民にも行き届くようになった時代。

かつての日本の教育現場では、江戸時代は「圧政と飢饉の時代」というニュアンスで語られてきた。だが21世紀に入ったあたりの頃からそれが見直され、むしろ飢饉が発生しても内紛に至らなかった政治基盤の強固さが評価されている。

その頃のヨーロッパが常に戦争を繰り返していたことも、江戸時代の再評価に直結している。

一方、明治時代は江戸時代に培われた潜在国力に、最新鋭の重工業技術が付加された時期だ。もともと「職人の国」だった日本に生産機械が導入されたことで、モノづくりの国日本の方向性が決定づけられた。

その両時代の橋渡しをした「明治維新」という出来事は、やはり日本史最大の転換点だったのだ。

■人気のある時代はどっちだ!?

では、そんな江戸時代と明治時代にもしタイムスリップできるなら、人々はどちらを選ぶのだろう?

sirabee160404edomeiji1

全国の男女1352名に調査したところ、そのうちの57.5%が「明治時代」と回答。割合としては6対4よりも近いから、僅差と言ってもいい結果ではないだろうか。

■新しい日本の姿

この調査結果は、さまざまな解釈ができる。やはり文明開化後の華やかな時代が人気を集めているという一方、先述のように江戸時代が見直されていると取ることもできる。

いずれにせよ、日本の近世史は調べれば調べるほど、独特の味が出てくる。今までは歴史家を名乗る人物ですら、一面的な政治史の視点でしかこの時代を観察しようとしなかった。

だがインターネットというものが普及し、誰しもが趣味として歴史を研究できるようになると、今までにはなかった姿の近世史が浮かび上がってきた。しかもそれを共有することにより、学校では学ばなかった「日本」がはっきりと見えるようになったのだ。

歴史は、専門家だけが編纂するものではないということである。

(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)
【調qzoo査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日 
対象:全国20代~60代の男女1352名

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング