【人事部注目!】就活の恨みは一生の恨み…いまでも自分を落とした企業を恨む20代の声…

しらべぇ / 2015年1月4日 19時0分

毎年多くの議論を巻き起こす大学生の就職活動。昨年、経団連は政府要請にこたえるかたちで2016年卒業の大学生を対象とした採用活動を3年生の3月に後ろ倒して開始することを発表しました。

こうした施策の目的は大学生が学業に専念するためだといいます。しかし、採用活動が後ろ倒しになったことでかえって学部4年次に取り組むべき卒業論文や卒業研究がおろそかになってしまうのではないか、といった批判も一部の大学関係者から寄せられています。

フラれることが多い就職活動

しばしば、就職活動は恋愛にたとえられます。世にあふれるキャリアコンサルタントや就活論客の口から以下のようなメッセージを聞いたことはありませんか?

「エントリーシートは自分が働きたい企業に対するラブレターです!面接は自分がどういう人物か、なぜあなたのことが好きなのかアピールする場、つまり告白なのです!就職活動は恋愛だと思って取り組みましょう!」

こうした言説は、恋愛をしたことがなかったり、恋人をつくったことがない人たちに対しては虚脱感しか生まないアドバイスであることは言うまでもありませんが、ある種の正しさを伴っているとも言えます。それは、就職活動は圧倒的に「フラれることが多い」からです。

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大企業志向が強いと言われる大学生の就職活動では、有効求人倍率とは無関係に「落とされて傷つく」学生が日に日に増えていきます。そしてなかには就職活動中に受けた仕打ちをその後の人生でも恨みつづけるケースも少なくないのです。

就活で受けた仕打ち、若者ほど恨む傾向!

以下のアンケート結果をごらんください。

【質問】
就職活動で、面接などの場でされた仕打ちに対して、未だに恨みを持っている人の割合

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20代:27.0%
30代:18.3%
40代:13.7%
50代:11.0%
60代:9.0%

就職活動を終えたばかりの人が多い20代では4人に1人以上が当時受けた仕打ちになんらかの恨みを持っているといいます。

彼らはいったいどんな仕打ちをされたのでしょうか?また、それが現在の自分にどのような影響を与えているのでしょうか。20代の社会人男女数名に就職活動時のエピソードを伺いました。

■あのメーカーのビールは買わない!

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現在小さな専門商社で働く29才の男性は、当時志望していた企業の面接で「話しにくいことを話したことがその後の怨念につながった」といいます。

最終のひとつ前の面接で落とされたんですよ。40代後半くらいの管理職おじさんに言いにくい自分の生い立ちなどを正直に話したんです。この会社ならありのままを受け入れてくれる、と思って。

そしたら興味深そうに質問を繰り返してくれたので「受かるかな?」と思ったんですけどあっさり落とされました。いま思えば、彼は単純にミーハーな気持ちで自分の話をきいていただけなんだと思います。いまでもそのメーカーのビールは飲みませんよ。
(男性・29才・元飲料メーカー志望・現在専門商社勤務)

■もはや最寄り駅がトラウマに

現在アパレル業界で働く24才の女性は、当時大手広告代理店を志望していました。彼女は「自分はその会社のおっかけみたいなものだった」と振り返ります。

人事部の社員さんが美人だし、本社ビルもカッコよくて迷わず第一志望にしていました。就活中にES(エントリーシート)を書くときもわざわざその本社ビル1階に入ったカフェで書くほど惚れ込んでいました。

社員の方をfacebookで見つけてはフォローする「追っかけ」もしましたが、けっきょく面接すらさせてもらえず落とされました。

社会人なりたての頃は、その会社の最寄り駅を通るたびにイラっとすることもありました。あるとき、電車に乗っていたら酔っ払ったその会社の社員(と思われる人)が大量に駅から乗り込んでくる場面に遭遇して、思わず舌打ちをしてしまいました。となりにいた彼氏から「どうしたの?」ってかなりビビられましたよ(笑)。
(女性・24才・元大手広告代理店志望・現在アパレル勤務)

いまは地方配属になり、その駅を訪れることはなくなったという彼女。おかげで当時よりはイライラすることがなくなったという。

■ライバル企業に入社、プレゼンでは倒す気で挑む

第一志望の企業には落とされたものの、その後同業他社へと進んだ人もいる。現在、営業職としてライバル企業に勤務する29才の男性は、競合プレゼンのときは殺気立つほどに力が入るという。

第一志望だった会社はいまでも恨んでいます。プレゼンでよく競合するのですが、いつも静かな闘志を燃やして挑みますね。面接で落とされたときには「すでに内定をもらっていたライバル会社に行けばいいや」と思っていましたが、いまの会社に対しても強い思い入れを持っているわけではありません。個人的な怨念のほうが強いですね。
(男性・29才・元教育関係志望・現在教育関係勤務)

■Facebookに内定先企業(自分の第一志望)を登録した後輩を「友だち」解除!

最後にこんな事例を紹介しよう。第一志望だった企業の選考に落ち、現在はまったくの異業種で働く26才の男性。学生時代の後輩がかつて自分が第一志望だった大手広告代理店に内定したことをFacebookに登録したのを見つけた瞬間、彼は後輩とのFacebookの「友だち」関係を解除したのだという。

僕が行きたかった会社は「大学生が入りたい企業ランキング」でいつも上位に入るところで、ここに内定をもらった学生はいち早くそれをfacebookで宣言して自慢するようなところなんです。もともと自分を落とした時点で嫌っていましたが、後輩のその行動で「この会社、こんなヤツばっかだよな」と思って余計に嫌いになりました。
(男性・26才・元大手広告代理店志望・現在金融関係勤務)

就活の怨念がなくなることはないのか

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大手企業の場合、優秀な学生をとるべく採用活動に力を入れているケースは少なくありません。学生に志望度をあげさせるために採用HPのコンテンツを充実させたり、一風変わった採用イベントを開催するなど様々な施策を用意するのです。

結果、学生たちは選考前からその企業で働く自分のイメージを過剰につくりあげ、場合によってはその企業から内定をもらうことがさも人生におけるある種の「ゴール」のように捉えてしまうことすらあるといいます。

むろん、企業が学生に対して自社の魅力を伝えることは重要かもしれませんが、選考に漏れた人からこうした「怨念」が副作用として生まれることを考えれば、長期的に企業の好感度をあげられる採用活動を行うことが肝要なのかもしれません。

一方、採用活動は自社のファンを増やすための絶好の機会という意見も存在します。果たして各企業、今年はどんな採用活動を繰り広げるのでしょうか。

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo https://qzoo.jp/public/landing/sirabee/ 」

調査期間:2014年12月12日(金)~2014年12月15日(月)
対象:全国20代~60代 男女計1500名

(文/しらべぇ編集部・石川海老蔵 http://sirabee.com/author/ebizo_ishikawa/ )

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