伝説のPOP職人が「不朽の名作写真集」で広告を描いたら…

しらべぇ / 2016年7月20日 6時30分

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伝説のPOP職人が「不朽の名作写真集」で広告を描いたら…

前回、しらべぇの無茶振りによって『ドラえもん』『週刊文春』『広辞苑』のポップを見事描き上げた伝説の職人・はりまりょう氏。出来栄えは実に興味深いものばかりだった。

これに味をしめた取材班は再び彼に無茶振りポップ広告を作ってもらうことにした。今回、依頼したのは名作写真集である「菅野美穂」「宮沢りえ」「武田久美子」だ。一体どんなPOPが誕生するのだろうか。

■第1作: 菅野美穂写真集『NUDITY』

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「今回はポップを作るにあたって、当時の空気感を出すことに専念しました。菅野美穂さんの写真集は1997年に発売されたのですが、代表作である『イグアナの娘』は1996年の放送なんです。その事を全面に押し出すポップにしてみました。

あの娘や脱皮といったワードを使ってみたのは、そのあたりを意識した結果ですね。案外とオフショットが多くて、菅野美穂さんの素顔に迫った作品です。個人的にオススメ度も高いですね。

構成として、フレッシュから官能的ショットへと変化していくので、背景も薄いクリーム色から赤へと変化させていくように演出しました」

■第2作:宮沢りえ写真集『Santa Fe』

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「表題であるサンタフェは、撮影現場でありアメリカの都市でもあるサンタフェなのですが、ご存知でないかたも多いだろうと見込んで詳しく伝えています。

大自然の中でヌードを晒す写真が多いのですが、エロティックよりもアートをきちんと感じさせてくれるのがさすが篠山紀信さんといった印象ですね。激写の文字を目立たせたのは、篠山紀信さんの代名詞だからでもあります。

当時、極秘に進められていた企画であることもきっちりと文字に起こしておきました。18歳の透き通った肌に思わず見とれてしまう写真集です。

まさに宮沢りえさんと篠山紀信さんのコラボがあったからこそ生まれた作品だと言えます。

背景に、写真集の表紙で印象的なシンボルを忍ばせています」

第3作:武田久美子写真集『My Dear STEPHANIE』

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「1989年の写真集です。菅野美穂さんが1997年、宮沢りえさんが1991年なので、どんどん時代をタイムスリップしている気分になりませんか。

世界的にも有名な絵画『ヴィーナスの誕生』は大きな貝のなかに美女がいる構図です。武田久美子さんの写真集は貝殻の水着をつけていることが印象的です。

例え、武田久美子さんを知らなかったとしても、貝殻ビキニは有名なアイテムとして広まりました。そういう意味でも話題作であり、不朽の名作だと言えますね。

この作品はヌードというより、トップレスショットなんですよね。そういう言葉が似合う作品でした。

背景は下の青は海を、上の赤は夕焼けをイメージしています。これは写真集の構成も爽やかな海から、官能的な夕暮れへと変化していくことをイメージしたからなんです」

名前だけは聞いたことのある写真集たち。だが、こうしてポップをつけてみると、当時の時代背景やエロだけではない芸術性の高い作品だったことがよくわかる。

POP職人の腕は、そうした作品の旨味を抽出するところで発揮されるのだろう。

・あわせて読みたい→伝説の職人が『ドラえもん』『週刊文春』のポップ広告を描いたら...

(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 取材協力:はりまりょう)

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