今までにない硬質なビジネスドラマ 『ヘッドハンター』に称賛と悲鳴

しらべぇ / 2018年4月23日 7時0分

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(画像提供:©テレビ東京<a href="http://www.tv-tokyo.co.jp/head_hunter/">「ヘッドハンター」</a>)

16日月曜夜10時から、「働く」をテーマにした大人へ向けた新たなビジネスドラマ枠「ドラマBiz」がテレビ東京で始まった。

その記念すべき第一弾として、江口洋介主演ドラマ『ヘッドハンター』の第一話が放送。従来のドラマの概念を覆すような、徹底的にリアルで硬質なドラマに反響が生まれている。

■引き抜きを3度も断っている難攻不落の男

江口が凄腕のヘッドハンター・黒澤和樹を演じる本作。この日の放送で焦点が当てられたのは大手家電メーカーのマルヨシ製作所・技術者の谷口(北村有起哉)。

上司の五十嵐文雄(高橋克実)とともに音響機器の開発に励んできたが、現在の社長・横河(長谷川初範)は技術を軽んじ、人員や予算の削減に基づく目先の経営改善を社外向けに発表。

後日、「エンジニアの魂」とも言える特許の権利維持費が全社的に見直されることになるなど風向きは厳しい。

(画像提供:ドラマBiz『ヘッドハンター』©テレビ東京)

そんな谷口が思い出したのが、数日前にサーチ会社「SAGASU」代表の黒澤にかけられた「あなたの値段、知りたいと思いませんか?」という言葉。しかし、彼はこれまでに3度も転職の誘いを断った経験があった。

■転職で上司が子会社社員に

(画像提供:ドラマBiz『ヘッドハンター』©テレビ東京)

誘いをくれているベンチャー企業の将来、家族への影響、そして恩義を感じている五十嵐への体裁…。彼の胸の中には、転職を決意できないさまざまな理由があった。

しかし、そんな彼に対して黒澤は臆病なだけだと告げる。本心なのか、それとも葉っぱをかけるためについた嘘なのか、それは谷口にも視聴者にもわからない。知っているのは黒澤だけだ。

(画像提供:ドラマBiz『ヘッドハンター』©テレビ東京)

その後、谷口は五十嵐から「一緒に会社を起こさないか」と誘いを受けることに。しかし、熱く語る五十嵐に対して、谷口は頭を下げ、転職の誘いを受けることを話す。五十嵐はそれを祝福する。

後日、谷口は黒澤の重大な隠し事に気づく。じつは五十嵐にも転職の誘いが来ていたのだが、それは谷口が入ったベンチャーの子会社だったのだ。現場で顔を合わせたふたり。年収が谷口の半分になったと笑いながら話す五十嵐と、谷口は機械片を重ね合わせる。

それはかつて、ふたりが制作に関わり、自ら破壊した工場のラインだった。立場は変わっても変わらない信頼関係の中、ふたりは会社員として再スタートを切るのだった。

■リアルすぎる…社会人から称賛と悲鳴

通常、ドラマというのは虚構であり、視聴者もそれを知っていて楽しむものだ。だからこそストーリーに起伏を作ったり、登場人物に現実離れしたキャラ付けを行なう。

しかし、本作は冒頭から落ち着いたトーンで始まり、徹底してリアルな描写、人間関係が描かれる。起きる出来事も会社員にとって普遍的なものであり、「現場を理解しないトップ」「転職への嫁ブロック」「人材を調べる方法(例えば技術者であれば特許の数を、専門のHPで調べる)」など、非常に具体的だ。

結果、ネット上では「ここまで作り込んですごい」「リアルすぎて胸に刺さる」など、悲鳴にも似た称賛の声が見られる。

昨夜放送の「ヘッドハンター」息つく間もないようなドラマでした。リアルすぎてもう…自分のことと照らし合わせてしまいました。
皆さんはどんな思いで見ていたのでしょうか。とても身に染みるドラマですね。

— 三交社 (@info_san24) April 17, 2018

ヘッドハンター面白かった…1話めちゃめちゃずるかった。やられました。これは好きです。江口洋介さんがメフィストだった。リアルなしんどさもありながら、思ったより楽しさも謎と不穏も挟まれたりだったので次話以降も楽しみです。医龍とか救命病棟とか探偵はBARにいるの脚本家さんで納得した

— しろ (@yumeshiro323) April 16, 2018

「ヘッドハンター」1話。今までにない硬質なビジネスドラマ。「毎日無為に過ごす内にあなたの一生終わりだ」と情よりリアルを突き付ける江口洋介さん。多くを語らなくても佇まいだけで魅せるのは既に名優の領域。徳永えりさんもデキる風で良い新味。 #ヘッドハンター #江口洋介 #徳永えり

— 斉藤貴志(ライター) (@missiletakashi) April 16, 2018

4/16エンジニアの谷口に転職話をもちかける黒澤。谷口のことを徹底的に調べ上げ、迷う谷口に一番大切なものは何か問う。谷口は転職を決意し上司の五十嵐からの誘いを断る。谷口の転職先の子会社に五十嵐も。モノづくりを楽しむ。一滴も集まれば大河に。黒澤がいた、あっちの世界とは。#ヘッドハンター

— あお (@tokotoko31aky) April 16, 2018

ヘッドハンティングされる人や周囲の人達のリアル感が凄いのは、テレ東がずっと続けてきたガイアやカンブリア宮殿あたりの取材力の賜物かな。会社の体制変更やスピーカー壊すエピソード、上司の起業とか、男性の摩擦が沢山観れた。

それで江口さん良い人なの?それとも悪い人?#ヘッドハンター

— ゆり (@i_i_i_i_i_coco) April 16, 2018

しかしながら、江口演じる黒澤の謎めいた過去や、業界最大手の転職斡旋会社の老舗「ブリッジ」のシニアバイスを務める赤城響子(小池栄子)との謎めいた関係性など、今後の広がりを感じさせる要素も残っており、今後の展開に期待が持てる。

■今夜放送の第2話は

視聴者に新鮮な驚きをもたらしてくれた『ヘッドハンター』。今夜放送となる第2話のあらすじを見ていこう。

(画像提供:©テレビ東京「ヘッドハンター」)

大手企業・大急グループに吸収合併された「五陽テック」の元社員ながら、今や役員候補にまで登りつめた郷原泰三(高嶋政伸)。

(画像提供:©テレビ東京「ヘッドハンター」)

しかし、郷原にとって五陽のDNAは今も誇り。内心ではやり方の違う大急に不満もあった。ところが、郷原が唯一心を許す親友の柳井君秋(正名僕蔵)は、黒澤和樹に転職話を持ち掛けられていた。

(画像提供:©テレビ東京「ヘッドハンター」)

「新天地で存分に手腕を発揮してみないか?」 そんな2人の会話を大急の若手社員が聞いていた…。

『カンブリア宮殿』や『ガイアの夜明け』など、同局のビジネス番組が好きな人には強くオススメしたい作品だ。

《これまでに配信した『ヘッドハンター』記事一覧はこちら》


(文/しらべぇドラマ班・クレソン佐藤

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