優先席めぐりナイフで刺した男に猶予付き判決 弁護側の言い分に「甘すぎる」と怒りも

しらべぇ / 2018年10月19日 8時30分

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(mizoula/iStock/Getty Images Plus)

今年2月、大阪のJR大正駅で、男性をナイフで刺して殺そうとした罪に問われた男に、大阪地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡したという。

■「自ら警察に通報して…」と弁護

元警備員の小泉元和被告(62)は今年2月、JR大正駅の構内で会社員の男性(34)の腹をナイフで数回刺し、約2週間のけがをさせた殺人未遂の罪に問われていた。

被告は裁判で、「優先席に座った被害者に腹を立て、呼び止めたところ殴られたので、身を守るためにナイフを使った」とし、殺意はなかったと、起訴内容を一部否認。

今回の判決で大阪地裁は「被害者に刺される落ち度はなく」としたうえで、「ナイフは厚手のコートを貫通し腹部に深さ5cm以上の傷を負っていて、死亡する危険性が高かった」と殺意を認定。

一方で、「小泉被告は自ら警察に通報して犯行を認め、反省もしている」として、懲役3年執行猶予5年を言い渡した。

■「甘すぎる」と怒りの声

この地裁の言い分や、被告がはじめからナイフを所持していたことなどを受け、ネットでは「甘すぎる」「実刑にしてほしい」と怒りの声が相次いだ。

・最近、「自分が被害者なら納得出来るかを考えたか?」って聞きたくなる判決ばっかりだよね。日常的にナイフを持ち歩くやつに執行猶予はないわ

・日本の裁判は何でこんなに甘いのか? これだもの同種の事件は、無くならない。刃物を持つこと自体咎めないと

・ちょっと甘すぎるかな。厚手のコートを着てたから助かったんであって、数回も刺してるんだからさ。実刑にしてほしいね

一方で、「犯人に同情する気はないが、自己中を叱責されていきなり殴る方もどうかと思う」と被害者側の過失もあったことを示唆する声もみられた。

■「あくまで『優先』席だから」

また、被告が罪を犯すきっかけとなった電車の優先席に関して、「あくまで『優先』席だからね」と、座ってはいけない席ではないことを強調するような声もみられた。

・どんな経緯があったか知らないけど優先席なわけだから。専用席じゃないからね。座ってたからって立腹される覚えはない

・あくまで、「優先」席だからね。目の前に「優先」すべき人が来たら譲ればいいだけの話であって、座ったらダメという話ではない

・逆にあなたは一回も優先席に座ったことはないのかと言いたくなる

中には、「こういうことがあるから、優先席なんて廃止すべき」と強行な意見を述べる人もいた。

■優先席が空いていたら気にせず座る?

しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,358名に「優先席」について調査したところ、「空いていたら気にせずに座る」と回答したのは4人に1人程度ということがわかった。

優先席に座る(©ニュースサイトしらべぇ)

被告の中で湧いたのは、座れなかった「優先すべき人」を想うゆえの怒りなのか、それとも座れなかった自分を守るための怒りなのか。

いずれにせよ、その怒りをナイフで刺すという行為で表したことに、同情の余地などないだろう。


(文/しらべぇ編集部・清水 翔太



【調査概要】

方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日

対象:全国20代~60代の男女1,358名(有効回答数)

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