「恥ずかしくて…」 イジメを両親に相談できなかった人は6割に迫ることが判明

しらべぇ / 2019年5月1日 7時0分

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(CraigRJD/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

どれだけ便利な世の中になっても、イジメはなくならない。アニメ『ドラえもん』の世界においても、主人公のび太がジャイアンからいじめられ、ドラえもんに泣き縋っている姿は印象的だろう。

年々イジメの質は変化していき、自ら命を経つ子供も増えている一方で、報道では子供がいじめられている事を知らなかったと涙ながらに語る両親の姿を目にすることがある。

実際、イジメの被害にあったものの、両親に相談できなかった経験がある人はどれくらいいるのだろうか。

■2人に1人が両親に相談できない

しらべぇ編集部が、全国10〜60代のイジメを受けたことがある男女720名を対象に調査したところ、全体の56.1%が「イジメを親に相談できなかった経験がある」と回答した。

なお、男性49.8%に対して女性61.1%と、女性はなかなか両親にイジメを打ち明けられない人が多いようだ。

■10代男性の7割が…

さらに、この調査結果を男女年代別にみていくと、ほとんどの世代で女性の割合が高く6割を超えている。中でもとりわけ、30代女性が66.7%と高く、学生時代いじめられていたことを両親に伝えられなかった人が多いようだ。

一方、男性陣のグラフを眺めると10代が7割と突出し、現役学生層は両親に相談できなかった過去を持っていることが判明した。 思春期の子供は何かと繊細である。特に男性の場合は「『男なのにいじめられるなんて情けない』と言われるのでは」と、塞ぎ込んでしまうのかもしれない。

また、経験率は通常年齢とともに増えていくものだが、その逆で徐々に減少している様子も見て取れる。特に、男女ともに60代は34.2%と他の世代に比べて割合が極めて低い。

昨今では、「共働き世帯の増加」「インターネットの普及」などに伴い、一昔前と比べて各家庭において親子で会話をする時間が減ってきているようだ。こういった背景も気軽に相談できない要因の一つということだろうか。

■「恥ずかしくて」「心配させてくない」

実際に、いじめを受けたことがあり、両親に相談できなかったと回答する人に話を聞いてみた。

「学生時代、執拗ないじめを受けていたのですが、負けたくなくて学校を一日も休まなかった。どんなに辛くても母親には相談できませんでしたね。打ち明けたら心配させてしまうし、自分のことのように悲しむ人だから言えなかったな〜」(20代女性)

「まずは、自分がいじめられているという事実が恥ずかしくて、親とは仲がよかったけど相談はできなかった。それに、相談したら学校に乗り込んでいきそうで、さらに事態が悪化したらと考えたらと言えなかった」(30代男性)

「両親とは昔から折が合わず、同じ目線に立って話を聞いてくれず『根性でなんとかしろ』という体育界系タイプでした。言ってもわかってもらえないと思っていたので相談しようという発想すらありませんでした」(30代女性)

また、今回の調査結果を「両親が好き・嫌い」と掛け合わせると異なる傾向が見えてきた。

男女ともに「イジメを親に相談できなかった」と回答した人は、両親を嫌っている傾向が強く女性は7割を越えている。

我が子がいじめられていることを知ったとしても、両親にできることは限られているが、子供が安心して悩みや相談事を打ち明けやすい空間を作ることも大切ということだろうか。


(文/しらべぇ編集部・桜花ななこ



【調査概要】

方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2019年3月22日~2019年3月27日

対象:全国10代~60代のイジメを受けたことがある男女720名 (有効回答数)

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