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「熱海」地名の由来を知る人は1割強 海底火山の噴火で海中から熱湯が沸き…

Sirabee / 2024年7月8日 9時0分

「熱海」地名の由来を知る人は1割強 海底火山の噴火で海中から熱湯が沸き…

(ニュースサイトしらべぇ)

静岡県・熱海市

海辺の温泉地として有名なあの町、その名の由来を知っている人は、そう多くないようだ。

■「熱海」の地名の由来は?

Sirabee編集部が全国の10〜60代の男女800名を対象に実施した調査では、全体で12.5%の人が「熱海という地名の由来を知っている」と回答した。

「熱海」という地名の由来は?

男女別に見ると、男性は14.2%、女性は10.9%という結果になっている。

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■海辺の温泉地なので…

編集部が話を聞いた40代の男性は、「はっきりとした由来は知りませんが、海辺の温泉地なので、海と熱い湯の両方が入った名前なのではないでしょうか」と述べた。

確かに、「熱海」というと、海辺の崖にそびえ立ついくつものホテルや温泉宿が頭に浮かぶ。由来を正確に知っている人は12.5%だったが、そんな町の特徴が名前の由来になっていると考える人は多いのではないだろうか。

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■海底火山の噴火で熱湯が湧出

「熱海」という名は、海中より温泉が凄まじく沸き上がり、海水がことごとく熱湯になったという伝承に由来するという。その様子から「あつうみが崎」と呼ばれ、それが転じて「あたみ」になったと言われている。

奈良時代、箱根付近の海底火山が噴火して海中から熱湯が沸き、魚が焼け死ぬなどの被害を漁民が訴えているのを聞いた僧・万巻上人が、祈祷によって熱湯の泉脈を陸地の火山(大湯間歇泉)へ移動させたという開湯伝説がある。そこへ薬師如来と少彦(スクナヒコ)名神を祀って守り神としたのが、湯前権現(現在の湯前神社)であると伝えられている。

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■「将軍御用達の湯」として愛された

熱海周辺の温泉地は古くから湯治の地として愛され、豊臣秀吉や徳川家康も湯治に訪れている。江戸時代には「将軍御用達の湯」として熱海の湯を江戸城まで運ばせる「御汲湯(おくみゆ)」が行われていたほどだという。

明治に入り鉄道が整備されると、一部の特権階級だけでなく学者・文人・実業家なども熱海を訪れるようになり、尾崎紅葉の『金色夜叉』、島崎藤村の『熱海土産』、芥川龍之介の『トロツコ(新仮名:トロッコ)』など、熱海を舞台とした数々の文学作品も誕生している。

バブル崩壊のあおりを受けて一時人気が低迷したかに思えたが、海辺に立ち並ぶホテル群とレトロな町並みが楽しめ、文豪の作品の世界観にも触れられる熱海。現在も、東京近郊でアクセスの良い温泉リゾートとして根強い人気がある。


(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結

【調査概要】

方法:インターネットリサーチ

調査期間:2024年2月5日~2024年2月8日
対象:全国10代~60代男女800名 (有効回答数)

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