1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

洗濯後のTシャツ、3割の人が違和感覚えてた 白と黒で「縮み方が違う」説を検証すると…

Sirabee / 2024年6月21日 5時0分

写真

(ニュースサイトしらべぇ)

Tシャツ

暑がりにとってはゲンナリしてしまう天気が続くが、洗濯物の乾きが早いのは嬉しいポイント。梅雨が本格化することで、この利点もしばらく姿を消してしまうが…。

ところで読者諸君は、洗濯した衣類を着用した際に「ある違和感」を覚えた経験はないだろうか。

【関連記事】洗濯機から出てきた五百円、その形状に目を疑う… 「予想外のパワー」にネット民驚愕

 
画像をもっと見る

■買う前はしっかりと吟味

いきなり話題が逸れて恐縮だが、記者は母親譲りの「着道楽」である。

ネットショッピングが存在する現代は、我われ着道楽の民にとっては天国であると同時に地獄。カード破産に陥らぬよう、購入するアイテムを厳選し、月々の購入額を超えぬよう緻密な計算を繰り返す同胞も少なくないはず。

そうした努力と自制を重ね、お気に入りのアイテムと出会えたときの感動はまさにひとしお。しかし、2、3回着用しないと分からない違和感も存在するのだ…。

関連記事:花王、「黒や紺」服が色落ちしない方法 干し方に“コツ”も知らなかった…

■色によって縮み方が違う?

夏といえばTシャツにポロシャツ、綿(コットン)100%の衣類が大活躍する季節。

綿100%の衣類は洗濯後に若干縮むのがお約束なため、洗濯後のサイズ感を推測しつつ購入するのがセオリーだが、ある日記者の胸に「色によってサイズの縮み方違くね…?」という疑問が生まれたのだ。

具体的には黒(紺)色のTシャツが著しく縮み、一方で白色のTシャツは比較的縮まない印象を受ける。だが、Google先生に「Tシャツ 色 縮み方 違い」などと尋ねてみても、色ごとの伸縮性の違いに関するページはヒットしなかった。

続いてXにてユーザーの声を確かめてみたところ、記者と同様に「白と黒のTシャツでは縮み方が異なる」と感じている人が一定数存在することが判明。中には「染料」がその原因と考えている人もいるようだ。

Tシャツ

そこで記者は、新品で購入した白と黒のTシャツを洗濯し、その縮み方を計測することに。そして全国の男女706名を対象として、白と黒のTシャツに関する意識調査を実施。さらに一般社団法人「日本染色協会」に、染料と衣類の伸縮に関する因果関係を尋ねてみた。

気になるその結果は…。

関連記事:指原莉乃、過去ツイート発見して「成長なし」 2年前の疑問が出てきて…

■白と黒でこんなに差が…

Tシャツ

実験で使用するのは、洗濯前の着丈が67.7cmの白いTシャツと、65.7cmの黒いTシャツ。同サイズにも関わらず、洗濯前から既に結構な差が開いているが、個体差が大きいのも海外製バンドTシャツの魅力であり、もはやご愛嬌である。

Tシャツ

まずは、一度も着用せずネットに入れて洗濯し、屋外で自然乾燥させると、白いTシャツは67.5cmに、黒いTシャツは64.8cmに縮んでいた。

Tシャツ

続いてはそれぞれを1日着用し、同様に洗濯・自然乾燥を行ったところ、白いTシャツは変化なしの67.5cm、黒いTシャツは64.5cmとなっていた。トータルで白は0.2cm、黒は1.2cm縮んだワケである。

Tシャツ

念のため他のTシャツでも同様の実験を行ったところ、いずれも白いTシャツは0.2cm〜1.0cm、黒いTシャツは1.0〜3.0cmの縮小となった。

黒は白よりも熱を吸収するので、その影響もあるのでは…とも考え、水色のTシャツで計測すると、こちらは-2.7cmと、黒に匹敵する縮み方を見せた。

Tシャツ

ここで「洗濯後のTシャツの縮み方」に関する意識調査の結果を見てみよう。

調査の結果、洗濯後により縮みやすいのは「白いTシャツ」と感じている人は全体の19.7%。「黒いTシャツ」と感じているのは全体の11.0%と判明した。

Tシャツグラフ

約7割の人は「特に違いはない」と感じているようだ。前出の実験も踏まえ、記者個人としては「黒のほうが縮みやすい」と感じていたため、この結果はなかなかに意外であった…。

関連記事:BBQや焚き火臭など「衣服についた強烈な臭い」を消すには… 洗濯洗剤に“アレ”をプラス

■やはり「染料」が原因なのか?

この調査結果を受けて、日本染色協会の担当者は「先に結論を申し上げますと、染料が綿に与える影響はよくわかりません」と断言。

「推論として扱って頂きたいのですが…」と前置きしつつ、「染料が綿の物性に影響を与えるのであれば、然るべきデータがあると思います。ないのであれば、因果関係は薄いと考えるのが妥当です」と、その背景について説明している。

続けて「Tシャツはとても伸縮性に富んでおり、縦方向にも横方向にも伸び縮みするので、バランス良く仕上げる必要がございます」「そして、生地の物性は加工履歴が大きく影響します。白は染色しないので他の染色品とは工程が異なり、収縮挙動も変わりますが、最終仕上時に収縮基準に収まるよう調整するので、白も色物も同一工場で加工したのであれば収縮に問題は無いはずです」と、分析してくれたのだ。

担当者は「縮んだ経験がある方は粗悪品を購入したか、取り扱いが雑であったと推察いたします」ともコメントしている。

念のため「染料」以外の観点から要因を探るべく、衣料品、服飾雑貨、家具等を対象とした性能評価を行う第三者試験機関・一般財団法人「ボーケン品質評価機構」にも同様の取材を打診したが、同機構にも「色毎の伸縮性の差異」に関するデータは存在しないとのことであった。

関連記事:大掃除の必需品・重曹、やってはいけない使用法があった 「知らなかった」驚きの声続出

■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。


(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

【調査概要】

方法:インターネットリサーチ

調査期間:2024年5月20日~2024年5月27日
対象:全国10代~60代男女706名 (有効回答数)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください