買ってはいけないUSB−Cケーブル、どうやって見分ける?
Sirabee / 2024年7月14日 22時0分
![買ってはいけないUSB−Cケーブル、どうやって見分ける?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/sirabee/sirabee_20163313742_0-small.jpg)
(ニュースサイトしらべぇ)
あなたが最近購入したノートパソコン、Androidスマートフォン、またはゲーム機には、おそらくUSB-Cポートが備わっていることでしょう。ハイテク製品をよく購入するなら、このタイプのUSBについてよくご存じかもしれません。
ですが、そうでない場合、USB-Cとは何なのか、なぜ古いケーブルが使えなくなったのかを疑問に思うかもしれません。
USB-Cとは、USB Type-AやmicroUSBといった従来のUSBコネクタに代わる、新しい標準規格のポートです。
その大部分は素晴らしいのですが、いくつか欠点や注意すべき点もあります。重要なポイントは、すべてのUSB-Cポートが同じようにつくられているわけではない、ということです。
■そもそもUSB-Cとは何か?USB-Cポートは、USB規格の推進団体「USBインプリメンターズ・フォーラム(USB-IF)」により、2014年に導入されました。
登場以来、USB-Cはあらゆる種類のデバイスに搭載されているほかのUSBポートに、徐々に取って代わりつつあります。
あなたも、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、ゲーム機など、USB-Cポートを備えた製品をいくつかお持ちかもしれません。たとえば、PS4からPS5にアップグレードしたなら、そのコントローラーは、マイクロUSBポートからUSB-Cポートに切り替わっています。
USB-Cの登場以来、この新しいポートを多くの企業が採用してきましたが、中には対応が遅れている企業もあります。その中でもっとも印象が強いのは、おそらくAppleでしょう。
同社は、MacBookのラインナップについてはUSB-Cポートの追加を積極的に進めていましたが、iPhoneでは、USB-Cの採用をかたくなに拒否し、独自のLightningポートを採用し続けてきました。
欧州連合(EU)の「USB-Cをすべての携帯電話(iPhoneも含む)、タブレット、カメラの共通充電ポートにする」という2022年の発表もあり、iPhone 15にてようやくUSB-Cが搭載。「Appleがついに」と話題になったものです。
EUがUSB-Cを標準規格とする主な理由は、電子廃棄物の削減を促進するためです。EUによるUSB-Cの義務化は2024年末までに施行される予定です。
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■1本のケーブルですべてに対応USB-Cは、これまでのポートよりも圧倒的に優れています。
最大の利点の1つは、単純なことで、挿し込む方向を気にせずに接続できるリバーシブル性です。USB-Cケーブルをデバイスのポートに挿す際、どちら向きであっても動作します。USB-Cを使用する限り、ケーブルを正しく挿そうとしてまごつく日々は終わりました。
また、USB-Cは汎用性に優れているため、どのUSB-Cデバイスでも、USB-Cケーブルを使うことができます。これは画期的です。すべてのデバイスがUSB-Cポートを備えている限り、どこに行くにも1本のケーブルで済んでしまいます。
夜間にスマートフォンを充電したそのケーブルを使って、ノートパソコン、ヘッドフォン、ゲーム機など、さまざまなものを充電できるのです。
さらにUSB-Cは、急速充電(互換性のある充電器を使用した場合)、および高速ファイル転送(互換性のあるハードウェアを使用した場合、最大10Gbpsまたは20Gbps)もサポートしています。
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■買ってはいけないUSB-Cケーブルはどれ?こうしたさまざまなメリットがある一方で、いくつかの欠点も存在します。USB-Cの汎用性が極めて高いことは素晴らしいのですが、すべてのUSB-Cケーブルが同じようにつくられているわけではありません。USB-Cの速度を最大限に活用したい場合は、ケーブル購入時に注意が必要です。
たとえば、USB 3.1(旧称USB 3.2 Gen 1)は、データ転送速度が5Gbpsに制限されています。次いで速度が遅いのはUSB 3.2 2×1(旧称USB 3.1 Gen 2)やUSB 3.2 1×2で、どちらも最大速度が10Gbpsとなっています。
可能な限り高速を求めるのであれば、最大20Gbpsの転送速度を実現するUSB 3.2ケーブル、あるいは、最大40Gbpsの速度を実現するUSB4に注目しましょう(ただし、USB4をサポートするデバイスは、まだそれほど多くありません)。USB4のなかでもUSB4 2.0なら、最大速度が120Gbpsに達します。
ですが、本当に注意が必要なのはUSB 2.0です。USB 2.0は古い規格であり、現在求められている基準からすると遅いのです。
USB 2.0ケーブルのデータ転送速度は480Mbpsしかなく、上述したケーブルの速度と比べると格段に遅いです。USB 2.0のケーブルは、データ転送に向いていないばかりか、デバイスの充電にも適していません。
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■USB-Cケーブルの両端にも注意多くの場合、ケーブルは両端がUSB-Cになっていますが、一方に異なる種類のプラグが付いているものもあります。
USB-CデバイスをUSB-Aデバイスに接続するために、USB-Aポートが片側にあるUSB-Cケーブルをよく見かけます。たとえばNintendo Switchは、このタイプのケーブルを使用して、USB-Cポートを備えた「Switch Proコントローラー」を、ドックのUSB-Aポートに接続します。
新しいUSB-Cケーブルを購入する際には、パッケージによく目を通してください。データを高速で転送したり、大型デバイスを充電する必要がある場合は、少なくとも10Gbpsの速度を持つケーブルを選ぶべきです。
また、プラグが用途に適していることも確認しましょう。USB-Cデバイス同士を接続する必要がある場合は、ケーブルの両端がUSB-Cであることを確かめてください。同様に、USB-CデバイスをUSB-Aデバイスに接続する場合も、その用途に合わせて購入してください。
(文/LIFEHACKER)
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