アプ活で史上最高年齢の65歳とデート そしてまさかの急展開…歌のオーディション開催
Sirabee / 2024年7月14日 18時0分
![アプ活で史上最高年齢の65歳とデート そしてまさかの急展開…歌のオーディション開催](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/sirabee/sirabee_20163315257_0-small.jpg)
(ニュースサイトしらべぇ)
ものまね芸人・こいでまほがリアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 婚活ダイアリー』。
「いいね」もらえば誰とでも会うというゾーンに入りました。元カレを忘れるため…そして元カレを超える男性と出会うため、ただただ無になりマッチングデートをしていました。複数のアプリをやっていれば、ありがたいことに「いいね」は1日に何人かはいただけます。
それだけアプリをしている人の数は膨大です。年齢の幅も広く、ある日65歳の男性から申請が来ていました。
★これまでのエピソードはコチラ!
■その姿はまるで…結婚相談所を利用していたころ、60歳以上の方からの申請はたくさん来ていました。登録されている写真はまるで「介護保険のパンフレット」のよう…なんて思っていましたが、決めつけてしまうのはよくない。そう思い、史上最高年齢を叩き出そうと、65歳の男性に会ってみることにしました。
マッチングアプリDを利用しての少し高級ランチでデートすることに。場所は代々木。私は久しぶりにワクワクを感じていました。ジャングルのような入り口のお店の扉を開けると、もう彼は来ていました。
あちらにいらっしゃいます、と店員さんに案内され、後ろ姿を見つけたとき思わず頭をよぎってしまった言葉は「町内会のゲートボール…」でした。地元のゲートボール場でよく見るなぁ、あの後ろ姿…と。今までマッチングアプリでいろんな人にお会いしてきましたが、急に20歳以上も離れたかたとマッチングしたため見慣れておりません。
でも「失礼だろ! お前はいつも人に対して失礼だ!」と、心の中で自分を叱りながら席に向かいました。彼はお忙しい中、来てくれている。感謝しなきゃ。
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■コンサル会社の社長はじめまして〜と挨拶からはじまったデートは、意外と順調でした。なんといっても会話が楽なのです。スムーズというかイヤな気持ちになることが一切ない。これが真の大人の余裕なのか、経験豊かなのだろうか。
やっぱり若い人って発展途上だな思った瞬間、私はまた、年下元カレえびおくんのことを思い出していました。「この人はコミュ力があるから楽。えびおくんも早く成長をしてコミュ力つくといいね、ほんと余計なことばかり言うし、会話下手だったし…」と、また文句が脳内で勝手に出てきました。やばい、集中しないと…。
「僕、バツイチなんだけどね」と、過去の話になっていました。65歳なら人生色々あったことでしょう。前の奥さんの話をしているときは少し表情が険しくなっていましたが「離婚の原因を話しておいたほうがいいかなと、まほちゃんのこと気に入ったし、真剣に向き合っていかないと」。
けっこう想いをハッキリと伝えてくるこの方、自分でコンサル会社をやっている社長さんとのことでまさにそんな感じがしました。ですが、私はまだ真剣に向き合うというレベルに達していないし、今「いいね」もらったら誰でも会うキャンペーン中でして…なんて言えるわけがない。怒られそう。
「離婚したあとは、このアプリをやってみて彼女ができたんだけど別れてしまって。まほちゃんより、ちょっと年下の子かな」。すごい。この人、かなり歳の離れた若い人と付き合えるスペックがあるから私にも申請したんだ。まぁ社長だもんな…と、私は婚活をやりすぎてなんだか小慣れてしまって、いつの間にか人をスペックで見るのが癖になっていました。
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■「随分と未練があるようだね」私もこのアプリで彼氏が出来たんです。と打ち明けてみました。別れたあとにまた同じアプリに登録する人はわりと多いので、私も…と繋げやすく、えびおくんの話をしてしまいました。結婚の折り合いがつかなくて泣く泣く別れた話。すると、親身になって聞いてくれました。「あぁ、なるほどなぁ、難しいね、タイミングの問題だったかもね」。
えびおくんのことを悪く言わずに男性目線の心理を教えてくれる彼。「自信がなかったんじゃないかなぁ、あと数年、まほちゃんが待てたら…でもねぇ、その時は難しかったと思うし、自分を責めることないよ」。優しい…。私は、大失恋だったこと、好きなまま別れるのはツラい、えびおくんは成長成長としか言わなかったと、カウンセラーさんに話すようにどんどん話してしまいました。すると、彼の目が急に鋭くなり「随分と未練があるようだね」。
ギロッ。瞳からギロッという音が聞こえてくるようでした。「まさか連絡とったりしてないよね?」「いえ、一切してません」。本当に連絡は取っていないのに、急に怖くなった彼に私は少し焦りました。「そんな状態で今日来られても。こっちはまほちゃんのこと気に入ってるのに」。
怒られてる? そんなまずかった? さっきまで懐が深い人かと思っていたけれど…。いや、私が悪い。それに未練ありまくりでデートしてるのは本当のことだし…。
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■音楽プロデューサー?「今日楽しいですね!」切り替ると、すぐに彼は笑顔を見せてくれました。さっきのは見間違えだったかもしれない。よし、この人に、芸人って言おう。なんとなくそっちの話をしてみようといつもほとんど自分から言わないのですが、カミングアウトしてみました。
すると彼は「いいね!」とかなりノッてきました。そして「じつは僕も、社長の他に仕事してるんだけど…まほちゃんもやってみる?」やるってなにを? 「まほちゃん、いいかもしれないな…」いったい何事かと思えば、彼は、音楽プロデューサーだと言うのです。
「今度、新人の子、デビューしてもらうんだけど」。音楽プロデューサー…? 趣味でバンドやってるとかではなくて? 私は思ってしまいました、なんか、怪しいと。私は、変なエセ業界人などにも会ってきた経験があるため舐められてはいけないと、所属事務所を伝え、Wikipediaも見せました。すると「すごい、プロだね。じゃあ基礎はできてるはずだよねー」と、普通に受け入れる彼。「なんか、楽しくなってきたなー♪」ただ純粋にそう感じているようでした。
面白そう…私もノッてきました。音楽プロデューサーって。そんな人とマッチングなんて。
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■「カラオケ行きましょう」気づけば私から、彼…改めプロデューサー(65歳)を、カラオケに誘っていました。プロデューサーは笑いながら「行こう行こう♪ デザート食べたらね」と、デザートを注文してくれて、私がお手洗いに行っている間にササッと会計してくれていました。先日は、1万円しか出さないぞ男が登場したけれど、やっぱりこういうの嬉しい。
カラオケボックスに入ると、めちゃくちゃ緊張してきました。男性と2人きりだからではありません。今からオーディションだからです。やるからには、本気でやる。「そうだな、まずは、好きな曲を歌って」。どうしようかなぁと曲選びをしていると、プロデューサーは「くくっ、リラックスしてやりなよ、期待してないから」と、腕を組みはじめました。
その姿に私は、随分みくびってるじゃない…と思いました。そんなふうにしてられるのも今のうちだよ。完全に設定に入り込みました。選曲は、いきものがかり「気まぐれロマンティック」。メロディが良いし明るいし、まずはいい選曲かなと。真剣に熱唱。実力を出し切りました。
■気づけば5曲熱唱はぁ緊張した…。チラッとプロデューサーを見ると、あれ? かたまってる。「ちょっと舐めてたな、いや、想像以上によかった」。え、まじで? 次は、系統を変えようと高橋優さん、中島みゆきさんなど、3曲続けて歌いました。
「なるほど、まほちゃんが輝くキーがわかった」「さっきの曲、キーを3つあげてみな」と次々と指示が。そして歌う私。絶対にデビューしてやる…! あきらめない、歌手になるんだ! もう5曲は歌っていました。…これなんのデート?! 歌手になるってなに?! 止まらない私たち。相手にというか音楽に真剣に向き合っている。このまま数時間歌いました。途中、動画を撮って聴いて自分の悪い部分を教えてもらい、また歌う。
そして後日、なんとデモテープが?! でも、この人と付き合うのか? 歌は歌いたいけど、付き合うのはちょっと…すると、また彼の瞳が鋭くなる…。続く!
◆こいでまほ
太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。
(文/Sirabee 編集部・こいで まほ)
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