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公園で見つけた謎のオブジェ、予想外の正体に衝撃走る 「実在したのか…」とネット民驚愕

Sirabee / 2024年7月25日 11時15分

公園で見つけた謎のオブジェ、予想外の正体に衝撃走る 「実在したのか…」とネット民驚愕

(ニュースサイトしらべぇ)

かの大魔王・ゾーマが言い残したように、光あるかぎり闇もまたあるもの。華々しい「神ゲー」とは別のベクトルで評価を集める「クソゲー」もまた、我われ人類にとって欠かせない存在なのだ。

以前X上では、北海道のとある公園にて発見されたオブジェが「伝説のクソゲーを想起させる」として、話題になっていたのをご存知だろうか。

 
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■このオブジェ、どこか見覚えが…

ことの発端は、Xユーザー・tk_nzさんが投稿した一連のポスト。

「せっかく洞爺湖きたから俺はこのオブジェを見に来たぜ 」という特徴的な文面の投稿には、額と顎部分が欠けた「巨大な人の顔」のオブジェの写真が添えられている。

月の光

一体どういうことなのか…? と首を傾げた人も少なくないと思うが、なんとこちらのポスト、たった数日で4,000件以上ものリポストを叩き出すほど大きな話題となっていたのだ。

関連記事:千葉の公民館に出現、巨大ゼミのオブジェにギョッとするが… 設置エピソードに思わず感動

■そもそも、なぜバズってるの?

同ポストが大きな話題を呼んだのは、2つの大きな要因が考えられる。

ひとつ目は、こちらのオブジェがゲーム開発・販売を手がける「エコールソフトウェア」のロゴマークと非常に酷似している点。そしてエコールを代表する作品が、かの有名な『デスクリムゾン』である点だ。

デスクリムゾン

1996年、セガサターン向けソフトとしてリリースされた同作は「クソゲー史に名を残す名(?)作」と名高いタイトルで、「10年に一度のクソゲー」「デス様」「クソゲーの征夷大将軍」など、その敬称は枚挙に暇がない。

デスクリムゾン

クソゲーとしての特徴については挙げるときりがないため割愛するが、同作の奇抜さは電源を入れた瞬間からいきなり全開である。

エコールソフトウェア

謎に牧歌的なBGMに合わせてエコールのロゴマークが表示され、これが異様に怖い。人の顔を模した青銅の仮面のような物体が、血溜まりやマグマのように真っ赤な背景をバックに現れるというもので、とにかくインパクト抜群。

さらにスキップできない仕様のため、理不尽なゲーム性がゲームオーバーを誘発しやすい点と併せ、プレイヤーは必然的にこのロゴマークを何度も…それこそ、親の顔のような頻度で拝む羽目に陥る。

そのため「会社を象徴する」という名誉あるロゴマークは、多くのゲーマーの胸には「トラウマの象徴」として刻まれたのだ。

そんな『デスクリムゾン』の魔力に魅入られたゲーマーは少なくなく、自身の名に同作主人公の名を冠したXユーザー「コンバット越前」さんもその一人。

デスクリムゾン

同作の魅力について、越前さんは「各キャラクターのボイスを務めた声優・せいじろうさんの声とイントネーション、台詞回しに加え、その他の設定もツッコミどころがあるものばかりですが、そこがまた忘れられなく、深くプレイしていなくともハマってしまうポイントだと思います」と語っていた。

こうした背景もあり、件のポストはX上で大きな話題となり、Xユーザーからは「スキップできないぞ、気をつけろぉ!!」「なんだぁこのオブジェはっ!?」「実在したのかよ…」など、驚きの声が続出する事態に。

そこで今回は、こちらのオブジェの正体、およびエコールのロゴマークの詳細を探るべく、北海道の「洞爺湖町」、ならびにエコールの社長・クリムゾン真鍋氏に取材を敢行することに。

その結果、ダニーとグレッグも驚きの、衝撃的事実が多数明らかになったのだ…。

関連記事:北海道の巨大じゃがいもオブジェ、一瞬脳がバグりかけるが… 開発秘話に思わずほっこり

■なぜこんなシュールなロゴに?

せっかく洞爺湖きたから俺はこのオブジェを見に来たぜ https://t.co/hNUNsZ5eE3 pic.twitter.com/EyROvKKQTI

— tk_nz@仙台 (@tk_nz) June 22, 2024

今回話題となった写真は、北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉の「とうや湖ぐるっと彫刻公園」内で撮影されたもの。

撮影の経緯について、ポスト投稿主・tk_nzさんは「北海道旅行を計画中に札幌~函館間の移動ルートでどこか良い観光場所はないかと、ツイッターXに投稿したところ、ゲーム仲間から『エコールソフトウェアのロゴでしょ』との提案があり、軽く調べたところ伝説のクソゲー『デスクリムゾン』の会社ロゴのもとになったオブジェが洞爺湖にあるということが分かり、興味を持ちました」と振り返る。

幸いにも付近にホテルをとっていたため、時間を見て現地へ行ってみることに。実物を見て「なぜ、このシュールなオブジェを会社のロゴに使ったんだろう?」と、非常に不思議な気分になったという。

関連記事:マクドナルド店頭の巨大ロゴ、隠された秘密にハッとした 「優しすぎる正体」に称賛の声

■洞爺湖町「30年以上前に設置した」

続いては同オブジェの詳細について、洞爺湖町経済部観光振興課に話を聞いてみる。

1984年(昭和59年)に最初の彫刻が設置された「とうや湖ぐるっと彫刻公園」は、「人と自然がふれあう野外彫刻公園」として、洞爺湖を囲むように洞爺湖町と壮瞥町が湖畔に全58基の作品を配しているのが最大の特徴。

その見どころについて、担当者は「美術館やギャラリーなど室内での鑑賞とは違い、周囲の緑や湖水を背景にし、 その日の天候や日射しや角度によって作品の印象が見るたびに変化するのも、野外アートの見どころです」と語る。

今回話題となったオブジェはイーゴル・ミトラミ氏による作品で、その名も「月の光」。

月の光

同オブジェ設置の経緯については、「1989年4月に開かれた設置準備委員会において、設置計画の基本や顧問、作家選定評価委員の委嘱を決定しました」「当面40基程度を目標として推進することとし、『月の光』は91年にイタリアで製作費21,167,660円をかけて製作されました。その後船便で送られ、91年に現在のとうや湖ぐるっと彫刻公園に設置されました」と説明している。

月の光

『デスクリムゾン』のリリースが96年であることを考えると、時系列的にも不自然な部分はない。しかし、エコール社長の口からはとんでもない真実が語られたのだ…。

関連記事:旧ジャニーズ本社ビル、エントランス前からオブジェも撤去 「巨大帝国のおわり」

■それにしてもこの社長、ノリノリである

ロゴマーク誕生の経緯および、彫刻公園との関係について、エコール社長・真鍋氏に話を聞いてみる。

当然、北海道を訪れた際のエピソード…と思いきや、真鍋氏は「96年8月9日の『デスクリムゾン』発売に際し、前年の95年にロンドンとエジプトに取材に行きました」と振り返る。

そして「エコールのロゴで使用している顔のオブジェは、そのときにエジプトのカイロにある博物館か美術館の前に設置されていたオブジェをモチーフにして作成しました」と、衝撃の事実が明かされたのだ。

デスクリムゾン

真鍋氏は「残念ながら当社スタッフは、とうや湖ぐるっと彫刻公園には行ったことがありません」「なぜ、こちらの公園にそっくりのオブジェがあるかは謎ですね。いったい何が起きているのでしょうか」と、大いに困惑。

洞爺湖町と真鍋氏のコメントを見るに「エジプトと北海道でたまたま同じオブジェが設置されていた」という線が濃厚だが、これもクリムゾンの導きだろうか…。

そんなエコールでは以降ロゴマークを変更し、かつてのシュールさは鳴りを潜めてしまった。

その経緯について真鍋氏は「2000年頃から、普通のゲームを制作するようになりました。これは、いつの日にか完全なる『デスクリムゾン』の世界を表現するため、一般社会に身を隠し、暗黒エネルギーを蓄えることが目的です」と、暗黒微笑を浮かべながら振り返る。

エコールソフトウェア

なお、一般社会で使用していたロゴは非常にシンプルなもので、とても『デスクリムゾン』を生んだ会社のものとは思えない。

真鍋氏はさらに「そして今年あたり『デスクリムゾン』の復活が始まるかもしれません」「その予兆として、クリムゾン真鍋が、ニンクリ物語を書き始めました。その中にヒントが隠されている気がします」と、意味深なコメントを発している。

デスクリムゾンのエコールロゴからデモ画面まで。 https://t.co/fDKjtpJgFR @YouTubeより
25年ほど遅いですが、デス1のムービー公開しました。

— クリムゾン真鍋 (@ecolemanabe) July 9, 2024

つい先日、YouTubeに『デスクリムゾン』のムービーが投稿されて大きな話題となっていたように、今年の日本の夏は「デスクリムゾンの夏」となりそうだ。

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