医療関係者が勧めるポカリの飲み方、実は間違っているが… 1割強が「言われた経験あり」と判明

（ニュースサイトしらべぇ）

改めて言うまでもなく、水分補給は熱中症対策の基本にして、非常に重要な行為。しかし「飲み方」を誤ってしまうと、適切な効果は得られない。

Sirabee編集部が独自に実施した調査では、一定数以上のネットユーザーが、医療関係者から「誤った水分補給」を勧められた経験があると判明したのだ。

 
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■なぜか夏になると謎の都市伝説が…

さて、水分補給と言えばスポーツドリンク。そして、スポーツドリンクと言えば『ポカリスエット』を真っ先に連想する人は多いだろう。

だが毎年夏になると、なぜかネット上にて「ポカリは水で薄めた方が熱中症対策に良い」という根も葉もない噂が流れはじめるのが、半ば風物詩となっている。

記者はこの風潮を以前より疑問視しており、過去数年に渡って、ポカリを展開する「大塚製薬株式会社」に取材を敢行してきた。

同社は、公式サイトでも「ポカリスエットは、『水分とイオン（電解質）のスムーズな吸収』を探求し、現在の内容成分に決定しており、糖分は水分の吸収を早めるために配合しています。水で薄めた場合は『水分とイオン（電解質）のスムーズな吸収』は、損なわれてしまう可能性があり、お勧めしておりません」と、注意を喚起している。

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■3割以上が「薄めて飲んでいた」

そこで今回も、全国の10〜60代の男女767名を対象としたアンケート調査にて「ポカリを薄めて飲んだ経験」について尋ねたところ、全体の32.5%が「経験あり」と回答。さらに、1.6%は「今でも飲んでいる」と回答したことが判明した。

なお、年代別の回答結果を見ると、特に40〜50代に「薄めて飲んだ」経験者が多いことが分かる。

全体数で見ると決して大きいとは言えない数字だが、なぜポカリを薄めて飲む人が一定数存在するのだろうか。そこで今回は、前出の理由に加え、2つの仮説に基づいてさらなるアンケートを実施することに。

その結果、驚きの事実が明らかになったのだ…。

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■信頼できる相手から「誤った忠告」受けていた

まずひとつ目は、信頼できる人物から「ポカリは薄めて飲んだ方が良い」というアドバイスを受けている人物が一定数存在するのでは？ という仮説。

そこで別のアンケートでは、薬局や病院にて「ポカリは薄めて飲んで」と言われた経験の有無について尋ねてみる。その結果、やはり全体の1割以上の人が「言われた経験がある」と回答していたのだ。

医療関係者がどのような意図でこうしたアドバイスをしたかまでは不明だが、大塚製薬は「推奨していない」飲み方であることを肝に銘じておきたい。

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■「甘すぎる」と感じる人も…

また、こちらも併せて実施した「ポカリの味」に関するアンケートでは、全体の6割がポカリを「甘すぎる」と感じた経験があると判明。

そのため「熱中症対策に良い」という話を信じたワケでなく、単純に「味変」目的で薄めている人物の方が割合的には多いのだろうか…。

仮説が続くが、「ポカリを薄めて飲んで」と勧めた医療関係者の中には、「糖分」を問題視するが故の発言であったという人物もいることだろう。

しかし大塚製薬の説明にもあるように、ポカリは非常にバランスにとれた成分配合が行われているため、水で薄めては本来のパフォーマンスが低下する可能性が高い。

「味の濃さ」や「カロリー」が気になるという人はポカリを薄めるのでなく、よりスッキリした後味と低カロリーのもとで水分とイオンが配合された『イオンウォーター』を飲んでほしい。

加えて、医療関係者から「薄めて飲んで」と忠告された際も、その意図を確認しておくべきだろう。