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電車内で遭遇した謎の虫、規格外のサイズにゾッとした 思わぬ「正体」で二度驚く…

Sirabee / 2024年8月21日 4時45分

電車内で遭遇した謎の虫、規格外のサイズにゾッとした 思わぬ「正体」で二度驚く…

(ニュースサイトしらべぇ)

夏場、停車中の電車内に虫が入り込んでしまうのはよくある話。

しかしX上では、電車内で目撃された「あまりに巨大すぎる昆虫」を受け、驚きの声や悲鳴が上がっていたのをご存知だろうか。

■想像の倍は大きい…

今回注目したいのは、Xユーザー・灯さんが投稿したポスト。

投稿には「電車の吊り革にバカでかい蛾止まっててガチで心臓止まった」と、読んだだけで鳥肌が立ちそうな文章が綴られており、添付された電車内の写真を見ると…。

ジャコウアゲハ

そこには「大きい」という説明では生ぬるい、まさに「バカでかい」昆虫が吊り革にとまっている様子が確認できたのだ。

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■「蛾でなく、蝶では?」

こちらの光景は見た者に多大なる衝撃を与えており、同ポストは投稿からわずか数日で2.5万件以上ものリポストを記録したほど。

Xユーザーからは「そんなに大きいのいるのか…怖すぎる」「これは心臓に悪いわ」「飛んだらパニックになって、車内移動が起こりそう」など、驚きの声が多数寄せられている。また、中には「これ蛾ではなく、蝶ですね」「れっきとしたアゲハ蝶で、準絶滅危惧種です」などの指摘も散見された。

ジャコウアゲハ

ポスト投稿主・灯さんは、JR総武線の車内にてこちらの光景に遭遇したそう。

発見時の様子については「周りの乗客の大半は気づいていなかった様子でしたが、自分の前に並んでいた方が電車に乗ってすぐ上を見て驚いていたので『なんだろう』と目を向けたら、コレが居ました」「とにかく大きかったので恐怖と驚きがあったものの、車内が混みあっていて逃げるのも難しかったので、とにかく『飛ばないでくれ…』と祈っていました」と、振り返っている。

しかし「両国」に来た辺りで電車が一度揺れ、その拍子で虫が飛び立つ事態に。当然、車内はザワつき、この騒ぎをきっかけに大半の乗客が虫の存在に気づいたよう。

その後、虫は灯さんのすぐ付くの吊り革にとまったため、灯さんは意を決して虫をティッシュで捕まえ、亀戸駅に着いたタイミングで外へ逃すことに成功したのだ。

そこで今回はこちらの虫の正体を探るべく、「日本昆虫協会」に詳しい話を聞いてみることに。その結果、衝撃の事実が明らかになったのだ…。

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■昆虫のプロは「電車で起こりやすい現象」

電車のつり革にバカでかい蛾止まっててガチで心臓止まった pic.twitter.com/Vr8ockft3r

— 灯 (@ai_tubomi) July 5, 2024

昆虫採集の正しい価値を知ってもらうため、昆虫愛好家・研究家によって設立された日本昆虫協会。

写真の虫の詳細について尋ねると、同会の担当者は「ジャコウアゲハのメスです。黒いアゲハチョウの中ではかなり特徴的な色のため、すぐに分かります」と、即座に回答してくれた。

写真のような状況について「鉄道は郊外の田園地帯の駅が始発や終点となっているケースが多く、車内に昆虫が入ってしまうことはよくあります」「特にドアを開けたまま長時間停車していると、起こりやすいです」とも、補足している。

ジャコウアゲハを目撃した際、どのような行動が推奨されるのだろうか。

こちらの疑問に対し、担当者は「他の蝶と同じで、何か特別な行動をする必要はありません。お好きなら観察したり、撮影したり、捕まえたり。お嫌いなら無視するか、立ち去るか」と回答。

ただしジャコウアゲハは草食由来の毒を体内に蓄積しているため、「おどけて大量に食べるようなことはしない方が良いと思います」と、注意を促している。記者個人としては、どんなにおどけていたとしても「大量」どころか、「1匹」も食べたくないが…。

同会の担当者は「フラフラと電車の中に入り込むほど、普通によく見かける蝶です」ただし食草(幼虫の食べ物)が、栽培されることがほとんどないウマノスズクサ類のため、栽培植物であるミカン科植物やクスノキを食べるアゲハ類ほどは多くありません」とも補足していた。

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■そもそも「準絶滅危惧種」とは?

さて「発見しても特別な対応は必要ない」「よく見かける蝶」とのことだが…気になるのは、ジャコウアゲハが「準絶滅危惧種なのではないか?」という点。前出の通りX上でも、こちらを心配する声が少なからず上がっていたのだ。

そこで再度、ジャコウアゲハの「希少性」について尋ねてみることに。

こちらの疑問をめぐり、日本昆虫協会の担当者は「準絶滅危惧種(NT)とは『現時点で絶滅の危険度は小さい(今すぐ絶滅する心配はない)。ただし、生息条件の変化によっては、絶滅危惧種に移行する可能性がある』生き物を指します」と、前置き。

その上で「つまり『全国的に生息地が激しく破壊されたりすれば絶滅するだろうけど、とりあえず今は大丈夫だよ』ということです。こうした言い方をすれば、どんな生き物にだって『準』が当てはまるでしょう」と、ご尤もな意見を寄せてくれたのだ。

さらに、担当者はこうした実情を踏まえて「準絶滅危惧種は、具体性を欠いた非常に曖昧な言葉なのです」とも指摘している。

ときには、地方自治体などが科学的な調査や具体的な対策も行わず、単に「自然保護をしている」ポーズだけのため、いわば「雰囲気」で使われるケースもあるというのだ。

「準絶滅危惧種」の6文字を見て身構えた経験のある人は、もっと肩の力を抜いても良いかもしれない。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。


(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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