真夏にサンタがやってくる？ 認知度わずか1割の“夏イベント”とは

（ニュースサイトしらべぇ）

日本でクリスマスと言えば、12月の寒い時期に訪れるイベントだが、どうやら夏にもクリスマスがあるようだ。

■「サマークリスマス」を知っている？

Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女700名を対象に「サマークリスマス」について意識調査を行ったところ、「知っている」と回答した人は、全体で12.7％ほど。

なお男女別に見ると、男性は12.9％、女性は12.5％という結果になっている。

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■南半球のクリスマスのこと？

編集部が話を聞いた30代の女性は、「サマークリスマス」という言葉を初めて聞いたという。「南半球はクリスマスシーズンが夏に当たるので、そういうことかな？」と首をかしげた。

調査結果でも「知っている」と回答した人は1割程度と、そこまで浸透していない様子の「サマークリスマス」。いったいどのような経緯で誕生したのだろうか。

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■ラジオ番組のリスナーの声がきっかけ

サマークリスマスが誕生したのは、1974年のこと。TBSラジオの深夜放送『パックインミュージック』という音楽番組でパーソナリティーを務めていた、アナウンサーの林美雄（はやしよしお）さんが生みの親のようだ。

リスナーから寄せられた「冬にクリスマスがあって、なんで夏にはないのか」という声に応えて、林さん自身の誕生日である8月25日を「サマークリスマス」にしようと呼びかけたのが始まりだという。

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■夏にクリスマスイベントが楽しめる

あまり浸透していないように感じるサマークリスマスだが、夏の楽しみとしてイベントを開催している企業や団体もある。

プロ野球の楽天イーグルスは、7月26日から9月1日まで、「真夏のクリスマス」と題して楽天モバイルパークでイベントを開催している。スタジアム正面には巨大なクリスマスツリーを設置し、サンタクロースのオブジェがパーク内に散りばめられるなど、クリスマス気分が味わえるイベントとなっている。

また、東京・国立市では、8月26日から29日まで、サマークリスマス2024「しょうがいしゃが考える戦争」を開催している。しょうがいがある人が戦争や平和について考え、伝える機会として毎年行っているイベントだという。

ほかにも、サマークリスマスを意識したイベントを開催している場所はありそうだ。意識して探してみると意外と身近で夏のクリスマスが見つかるかもしれない。

（取材・文／Sirabee 編集部・蒼羽 結）

【調査概要】

方法：インターネットリサーチ

調査期間：2024年7月12日～2024年7月17日
対象：全国10代～60代男女700名 （有効回答数）