自宅の敷地に無許可で立てられた看板、その正体が「酷すぎる」と物議 有権者からは怒りの声が…
Sirabee / 2024年10月23日 4時45分
(ニュースサイトしらべぇ)
「選挙シーズン」真っ只中の昨今。選挙カーや街頭演説の存在に、辟易している人も少なくないだろう。
しかし現在X上では、そんなモヤモヤを吹き飛ばすレベルの「迷惑すぎる選挙活動」が物議を醸している。
■自宅の敷地内にとんでもないブツが…ことの発端は、Xユーザー・びゅうさんが投稿したポスト。
「自宅の敷地内に勝手に立てられてキレている。どうしてくれんのこれ」と、意味深な文章の綴られたポストには写真が添えられており、選挙ポスターの立札看板が設置された様子が確認できる。
そして同ポスターには「日本共産党」の5文字がはっきり記されていたのだ。
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■「絶対支持したくない」と怒りの声迷惑極まりない光景は瞬く間に話題となり、同ポストは投稿から2日足らずで2万件近くものリポストを記録。
他のXユーザーからは「通報案件では」「絶対に支持したくない」「迷惑すぎるだろ…」「共産党の支持者と誤解されかねない、場合によっては嫌がらせ」など、疑問と怒りの声が多数寄せられていた。
しかし、中には「投稿主の自作自演」を疑う人も存在するようだ。そこで今回は事の経緯と事実の確認を目的とし、日本共産党の委員会に詳しい話を聞いてみることに…。
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■共産党の対応にモヤモヤ…自宅の敷地内に勝手に立てられてキレている。
どうしてくれんのこれ。#日本共産党 pic.twitter.com/WTQgIupopW
— びゅう(Y.Sato) (@hoya_japonica) October 18, 2024
敷地内に突如現れた選挙ポスターについて、ポスト投稿主・びゅうさんは「18日の23時ごろ、家の外から車のドアを開け閉めする音や、ドライバーの動作音のようなものが聞こえました。この時、看板を設置されたのではないかと思っています」と振り返る。
そして翌19日の朝、外に出て自宅敷地内の庭で、こちらのポスターを発見したのだ。
現地の詳細については、「庭とは言っても玄関とは反対側で、植栽や整備等している場所ではなく、空き地のような見た目の所です。私有地に勝手に物を設置されるのは不快ですし、近隣住民に共産党員と思われるのも迷惑なので、怒りを覚えました」と、語っていた。
びゅうさんはその後、日本共産党のX、Facebookアカウントにコンタクトを試みるが、反応は得られなかったそう。そこで、自宅エリアの日本共産党委員会に、電話で連絡をとることに。
その際、「私有地に勝手に看板を設置されて迷惑なので、撤去してください」と伝えたところ、数時間後には看板が無事撤去されているのが確認できた。
しかし、びゅうさんは「(電話で)謝罪の言葉はありませんでした」「撤去前も撤去後も、連絡は頂けていません」とも補足しており、「誠意の感じられる対応」とは言い難かったようだ。
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■日本共産党は「事実です」21日、記者は該当の日本共産党委員会に電話にて取材を打診。びゅうさんの話に聞いた内容を伝え、事実の確認をしたところ、担当者からは「事実でございます」との回答が得られた。
なお、看板を設置した背景については「個人の敷地であると分からず、設置してしまいました」と、説明している。
連絡を受けて数時間足らずで看板を撤去したのも事実のようだが、土地の所有者(びゅうさん)に対する謝罪、また撤去前・撤去後の連絡の有無について尋ねたところ担当者は言葉を濁し、いずれも明確な回答が得られなかった。
なお、多くの市区町村では今回のような「敷地内(塀含む)に無断で政治活動のポスターを貼られてしまった」ケースについて、「公職選挙法では無承諾で貼られたポスターを家の所有者が自分ではがしてもよいと定められています。ただし、選挙管理委員会のほうでははがすことができないこととなっています」と説明している。
その際、家族の誰かが「承諾していないか」を確かめるのが重要となるそうだ。また勝手に貼られたとは言え、法律論的には剥がしたポスターにも財産権の問題が絡んでくるため、処分などせず、陣営に連絡して引き取りに来てもらうのがベターだと言う。
今回の日本共産党の一連の対応をまとめると、(知らなかったとは言え)個人の敷地に勝手に入って選挙ポスターの看板を設置し、指摘を受けた際には謝罪をせず、さらには「個人の敷地」と判明した場所に再度勝手に入り込み、一言の挨拶もなく看板を撤去していった…という行動をとった可能性が非常に高い。
人間誰しも失敗をするものだが、迷惑をかけた相手にどのような姿勢で向き合うかが何よりも大切である。果たして日本共産党の対応は、有権者からどのように映るのだろうか。
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■執筆者プロフィール秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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