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タイガー魔法瓶のかわいいトラ、70年前の姿が別人すぎる… 3割弱が「知らなかった」と判明

Sirabee / 2024年11月19日 4時45分

タイガー魔法瓶のかわいいトラ、70年前の姿が別人すぎる… 3割弱が「知らなかった」と判明

(ニュースサイトしらべぇ)

時代の流れと共に、トレンドは常に変化していくもの。当時の商品のフォルムやデザイン、人々のファッションを見れば一目瞭然である。

さて今回は、かわいらしいトラのロゴマークでお馴染みなタイガー魔法瓶の、驚きの歴史について探っていきたい。

 
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■かわいいトラ、昔はリアルだった?

Sirabee編集部では以前、全国の10~60代の男女718名を対象としたアンケート調査にて、タイガー魔法瓶が過去に使用していたロゴに関する質問を行ったことが。

するとアンケートの結果、全体の71.7%が「(昔は)もっとリアル寄りだったと思う」と回答していたことが判明したのだ。

タイガー魔法瓶グラフ

タイガー魔法瓶のロゴと言えば、青いふちでシンプルなかわいらしいトラのデザイン。しかし、昨年に創業100周年を迎えた長い歴史を鑑みると、ロゴも時代に合わせて都度変化している…と考えるのが自然である。

そこで今回は、タイガー魔法瓶に詳しい話を聞いてみることに。

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■「50年前のロゴ」に驚き…

まずは、1923年(大正12年)の創業当初のロゴを見せてもらうと…そこには、「虎印」「TIGER」の文字が並び、凛々しい顔つきをした白黒のトラの姿が。

タイガー魔法瓶ロゴ

現代のロゴと比較するとリアル寄りのデザインだが、若干のデフォルメがされており、凛々しさの中にもかわいらしさを感じさせる。…が、注目したいのは1951年(昭和26年)のロゴ。

タイガー魔法瓶ロゴ

なんと色付きで、今にも吠え出しそうなトラの顔が描かれていたのだ。「古代インドの絨毯のデザイン」などと説明されたら、疑いなく信じてしまう人は多いのではないだろうか。

現代のデザインと比較すると別人…いや、完全に「別トラ」である。

タイガー魔法瓶ロゴ

その後、1961年(昭和36年)になると、ロゴは再び白黒になり、トラは雄々しさを感じさせつつも、デフォルメを強調したデザインに。

7割超の人が回答していたように、やはり「かつてはリアル寄りだった」ことが証明されたワケだが、果たしてどのような背景でデザインが決定されたのだろうか。

タイガー魔法瓶からは、さらに驚きの回答が…。

関連記事:大地震に襲われたタイガー魔法瓶、信じられない光景に目を疑う 4割弱が「想像できなかった」事態とは…

■デザインのこだわり、尋常じゃなかった

ロゴデザイン変更の歴史について、タイガー魔法瓶の担当者は「創業時のロゴマークは『強さ』をアピールするために勇ましいリアルな虎でした。そして1951年の2代目となるロゴマークの虎は、よりリアルさを強調するような、強さと迫力がパワーアップしたようなデザインとなりました」と説明する。

さらに「こちらの制作時には、創業者がトラのヒゲの本数や角度まで、画家さんに注文したそうです」と、驚きのエピソードが登場。

その後の変化については、「以降はイラスト調のトラへと変化していき、魔法瓶が一般家庭にも広く普及し、調理家電という毎日の暮らしにかかわる、親しみやすい製品群ということで、『強さ』を表すために使われたいかめしいマークから、老若男女に愛されるような『かわいらしい』トラのマークとなりました」と、語ってくれたのだ。

そして、多くのユーザーにとって馴染み深い現在のトラの顔になったのは、創立60周年を迎える1983年(昭和58年)のこと。

タイガー魔法瓶ロゴ

歴代で「最もかわいいトラ」になった経緯について、担当者からは「できるだけ優しい、ソフトな表現を目指して、数百点を超える候補の中から、若々しく、優しさのある表情のものを選びました。ネコ科の動物の特徴であるヒゲも除かれている、という思い切ったものでした」との回答が得られた。

タイガー魔法瓶ロゴ

現代の我々からすると「昔のロゴ、強すぎ!」という印象が強いが、当時のユーザーは反対に「新しいロゴ、かわいくなりすぎ!」という戸惑いがあったのだろうか…?

関連記事:日本人の96%、キャンドゥの「★の位置」誤解していた 意外すぎる進化に驚き…

■人気の「レトロ柄復刻」ではロゴも…

ちなみに、前述のアンケート結果を「年代別」に見てみると、40〜60代は約8割が「以前のロゴはもっとリアルだった」と回答していることが判明。

タイガー魔法瓶グラフ

現行のタイガーフェイスに変わったのが約40年前なので、やはり当時を知る人からすると、このイメチェンはかなり印象に残っているのだろう。タイガー魔法瓶の担当者も「多くの方に、昔のロゴがリアルであったと知って頂けているようです」と、笑顔を見せる。

現代の丈夫なステンレス水筒を知っている身からすると信じられないが、かつては「ガラスの魔法瓶=割れやすい」というイメージが強かったそう。そのため、同社ではそうした印象を払拭し、堅牢さをアピールつするため、ものづくりだけでなくロゴにも強くこだわっていたのだ。

タイガー魔法瓶

なお、現在は商品の入った箱に「世界中に幸せな団らんを広める。」というビジョンと共に、トラのロゴが使用されている。こちらの写真を「かわいい!」とSNSにアップするユーザーも少なくなく、担当者からは「嬉しく拝見しております」とのコメントが。

なお、同社は「敷地内で本物のトラを飼育していた」実績があり、トラに対する愛情と思い入れは本物。つい先日も、Sirabee編集部にて取材・公開した記事がX上で大きな話題となっていた。

タイガー魔法瓶・レトロ柄復刻シリーズ

また、タイガー魔法瓶では70〜80年代の人気商品を「レトロ柄復刻シリーズ」として展開しており、こちらはロゴも過去のデザインを採用しているのが嬉しいポイント。ユーザーからは「意外性があって、レトロで良い」と、好評のようだ。

タイガー魔法瓶・レトロ柄復刻シリーズ

日本人ならば誰もが知っているタイガー魔法瓶のロゴマーク。しかし、その過去には「大規模なイメチェン」があったことを、覚えておこう。

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