サイバーパンクな質屋を経営するゲーム『買わないのですか？次！』 苦労しがちな序盤を乗り切るコツ教えます

（ニュースサイトしらべぇ）

Sirabee読者の皆さんこんにちは、エンドレスに遊べる経営ゲームが大好き系VTuberの幽霊坂ゆらぎです。

今回は皆さんに、サイバーパンクな世界で質屋を経営する一風変わったシミュレーションゲーム『買わないのですか？次！』をご紹介します。

 
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■翻訳やバランスは粗削り、でも…

Unplugged Studioは11月12日、Steamから『買わないのですか？次！』をリリースしました。

本作は「SFビジネスシミュレーションゲーム」とのことで、ちょっぴりハードボイルドで雑多な世界観の中、質屋の経営者となってお店を軌道に乗せることが目的となります。

本作はSF的な世界観を有してはいるものの、吸血鬼、獣人、天使など、様々なファンタジー種族のキャラクターが登場します。

また、主人公やお店のスタッフだけでなく、顧客一人ひとりまで名前や性格が用意されているので、雰囲気からゲームに入り込みたい人にはうれしいポイントです。

（顧客は見た目の種類が豊富で、個性もしっかりしています）

その一方で、日本語翻訳はまだまだ不完全で、渋いおじさんが突然オネエ言葉になったり、顧客のリアクションが一部おかしかったりします。

（日本語翻訳はまだまだ怪しいところが…）

また、いまのところ大きなバグには遭遇していませんが、バランス面にやや粗削りな部分があり、特に序盤は経営が安定するまでに何度かプレイを重ねる必要があるかもしれません。

11月26日まで20％オフの960円で購入することができますが、上記の点が不安な人はもう少し様子を見た方がいいかも。

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■相手の心を読み、賢く店舗経営

ジェフリーというイケオジ吸血鬼の眷属にされた主人公は、無理やり背負わされた借金を返済するため、渋々ながらも質屋の経営者となります。

（謎が多いイケメンヴァンパイアのジェフリーさん）

期日までに借金が支払えなければゲームオーバーという、経営ゲームとしてはオーソドックスなスタイルで非常にわかりやすいですね。

お店の経営は仕入れと販売がセットになっていて、お店を訪れたお客さんの目的が買いならば販売、売りならば仕入れという感じで、プレイヤーは自身の目利きを活かして利益を上げていく必要があります。

安く買って高く売る、が基本になりますが、お客さんの中には偽物を売りつけたり、値切り交渉でしつこく食い下がってくる人もいるので一筋縄ではいきません。

（サイバーパンクにはつきものの、ゴミを売りつけてくる悪徳警官も存在します）

そこで、吸血鬼の眷属の能力としてプレイヤーに与えられている、相手の心を読むスキルの出番です。

ここから相手が本当のことを言っていそうか、あるいは金遣いの荒さや、急いで売りたがっているなどの情報を得ることができます。

（心を読むと、相手の性格や好み、買い物の傾向などがわかります）

さらには商品の品質や状態、「盗品」「未使用」など付加価値として付けられている様々な情報を読み取り、最終的に妥当だと思う値付けをしていきましょう。

買い取った品が鑑定したらゴミ、ということもしょっちゅうありますし、時には思いがけず超プレミアがつくこともあるので、最後までどう転ぶかわからないのも本作の魅力の一つです。

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■スタッフの能力を上手に活用しよう

自分自身の目利きを磨くことも大事ですが、質屋の安定した経営にかかせないのが、最大4人まで雇い入れることができるスタッフのスキルです。簡単に紹介していきましょう。

・カーク（鑑定）

最初に雇うことのできるスタッフで、最後まで安定して使える鑑定スキルを使うことができます。

鑑定によって盗品を発見することができるほか、商品に潜んでいる潜在的価値な発掘・強化することで、思わぬ高額商品に化けることも。

（ブランド品などは付加価値のレベルを上げることで、価格が大幅に上昇することも）

ちなみに盗品を見破っても残念ながら売った本人に突き返したりはできないので、次回の取引に活かすための勉強料だと割り切りましょう。

・ケラー（認証）

公認会計士のスタッフで、彼女のスキル「ラベル修正」を使用した商品からはマイナスのラベルが消え、新たに「著作権認証」ラベルが加わります。

たとえばどのような時にこれを使うかというと、うっかり偽物を掴まされた時、ラベル修正をすることでその商品は偽物ではなくなり、しかも専門家の認証がついた正規品として販売することが可能になるのです。それって偽ｚ…。

（マイナスを打ち消すだけでなく、「著作権認証」は強力な付加価値になります）

元値の高い商品に対してこのスキルを使えば一発逆転も可能なので、使用するタイミングや対象は慎重に選びましょう。

・カシオ（修復）

天使のお姉さんで、商品の修復を担当しています。すべての商品には「完全性」というステータスが設定されていて、100に近ければ近いほど価値が上がります。

お店に持ち込まれた商品は完全性が低いものも多く、修復を行うことによってこの数値を大幅に上昇させることができるので、「壊れかけのものを仕入れ、修理して高く売る」といったことが可能になるのです。

（壊れかけの商品は、修復することで元の価値を取り戻します）

このスキルも元値が高い商品に対してかなり有効なので、思い切って高い買い物をした際は、修復してから売ることで利ざやを大きくすることができますよ。

・14さん（変化）

シルクハット姿のマジシャンで、14さんというのは芸名のようです。スキルは「マジックによるアイテム変化」で、4人の中では最もギャンブル性の高いものになります。

効果はアイテムについているラベルをまるごと変えてしまうというもので、変化後のラベルにプラスのものがつくか、マイナスのものがつくかはわかりません。

（色々変化した結果、価値がプラスに。マイナス効果もつくので失っても困らないアイテムに使用するのが吉です）

このスキルが最も効果を発揮するのは「すでにどうしようもないラベルが多数ついている」商品に対してで、うまくいけば「出所不明の偽物の盗品」が、超高級品に生まれ変わることも…。

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■時には借金しても大丈夫

さて、さきほども少し触れましたが、本作は序盤の経営がなかなか安定しないので、慣れないうちは異様に難しく感じるんですよね。

私が通してプレイしてみての感想ですが、序盤の借金返済のコツは、いかに「大きく買って大きく売る」ことができるかにかかっていると思います。

500で仕入れた商品を1000で売ることをコツコツと繰り返すよりは、8000で仕入れた商品を12000で売るとか、チャンスさえあればもっと高額で売りつけても大丈夫です！

（お客さんの言い値が見積りより安い時が仕入れのチャンス。ただし偽物には注意）

というかそうしないと借金を返せないのですが、日数が経過するとお得意様との直接取引が可能になるので、金策については多少はマシになります。

ちなみにお金はマイナスになっても即座にゲームオーバーにはならないので、高額商品が安値で持ち込まれた場合は、多少値が張っていても買ってしまいましょう。

（電子部品や機械などの高額商品が売りに出された時は機を逃さないこと！）

また、スタッフのスキルはできるだけ高額な商品に使って、付加価値を限界まで上げるとめちゃくちゃな値段で売れることがあります。

（カードなどのコレクターアイテムは、仕入れ値が安くてもプレミア品の場合があります）

スキルは最初の頃は失敗も多いですが、スキルレベルを上げることで成功率が上がったり、スキルの効果自体が上がります。お金がたまったら忘れずに強化しておきましょう。

（見落としがちですが、キャラクターの情報画面からスキルのレベルを上げることが可能）

最後に、お店の商品はできるだけ色々な種類を切らさずたくさん持っておきましょう。

先ほどは高いアイテムを取引するのがコツと書きましたが、お得意様の欲しがる商品は質も好みもバラバラなので、上手く要望に応えるには「できるだけたくさんのアイテムを持っておく」ことが重要になります。

（上手くお得意様を活用できれば、一度にとんでもない金額を手にすることも…）

また、たとえ盗品で偽物といった激安アイテムであっても、14さんのスキルで大化けする可能性があるため、持っておいて損にはなりませんよ！

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■2周目以降は救済措置も

本作のプレイヤーレビューの中には難しいという声も多かったので、私なりの序盤の切り抜け方をまとめてみました。

正直、序盤さえ切り抜けてしまえば借金の増え方は儲けに比べて微々たるものなので、あとはスクラッチくじに費やしたり、多少散財しても問題ありません。

どうしても序盤で詰んでしまうという人も、2周目以降は「周回ポイント」を使用して各種機能を強化した状態で始められるため、どんどん楽になっていきます。

（主人公ちゃんの見た目はダウナーメガネ。非常に親近感を覚えますね）

ちなみにこの周回ポイントがちょっとわかりづらかったのですが、ポイントを消費してその周回だけを強化するというものなので、もったいないから使うのを渋ってしまう、というプレイヤーも多いようです。

ですが、実際には使ったポイントは次の周回時に全額返ってくるので、遠慮なく使ってしまって大丈夫ですよ。

このようにちょっと説明不足で粗削り感もある本作ですが、クセ強な世界観はいい味を出していますし、あまり多くは語らないストーリーも魅力的だし、何より安い！

（図鑑のキャラクターをコンプするのも楽しい）

設定からキャラクターのバックストーリーを考えるのが好きな人や、ちょうどサイバーパンクな質屋を経営したいと思っていた人にオススメな1本です。

（文／Sirabee 編集部・幽霊坂ゆらぎ）