皮膚科で処方されるニキビ薬(1)抗生物質

スキンケア大学 / 2017年3月5日 8時15分

こちらでは、ニキビ治療に使われる抗生物質の働きについて解説しています。

ニキビに用いる抗生物質の種類

ニキビなど肌トラブルを理由に皮膚科を受診すると、多くの場合は抗生物質を処方されます。ここでは外用、内服、それぞれの抗生物質が具体的にどのような働きをしているのか、どのようなニキビに効果的なのかを解説します。

外用薬

外用薬として処方される抗生物質には、アクアチムクリーム、ダラシンなどが存在します。これらはニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌する作用があり、赤く腫れたニキビを急速に鎮める効果があります。ただし、炎症を抑えるだけで、ニキビそのものを消失させる効果はありませんので、根本治療にはなりません。また、炎症を抑える効果なので、炎症の起きていない初期ニキビに対しては抗生物質での治療は意味をなしません。

また、アクネ菌には大腸菌と同じように善玉菌と悪玉菌が存在し、悪玉菌が作用してニキビを悪化させています。抗生物質で菌を一掃していますと、善玉のアクネ菌も死滅してしまうので、皮膚環境がかえって悪化する可能性も否定できません。

内用薬

抗生剤内服薬は、ニキビに限らず、感染症全般に用いられます。ルリッド、ミノマイシン、クラリスといった薬品がニキビ治療に用いられる代表的な内服薬。広範囲の炎症を一気に抑えることができますが、赤みを帯びた炎症ニキビに対する対症療法に留まるのは、外用薬と同じです。

ルリッド、クラリスは比較的副作用が少なく、長期的に服用することも可能です。ミノマイシンは重度のニキビの際に処方されるなど、治療効果が高い薬ですが、長期的に服用するとまれにではありますが、色素沈着などの副作用が起こることがあります。

抗生物質を長期的に連用すると、耐性菌が出現して、抗生物質の効かない菌を生み出す恐れもあり、安易に使用するべきではないと言えます。

全てのニキビに効果が期待できるものではない

一般には“ニキビ=抗生物質”と捉えられているようですが、実は赤く腫れた炎症性ニキビにしか効果はありません。また、炎症を止めるだけで、ニキビの原因そのものを取り除くものでもありません。

ふだんはニキビができにくい人が、一時的に炎症ニキビに悩んでいる場合であれば、抗生剤で炎症を止めて自然治癒を待つ、という方法でも良いでしょうが、くりかえすニキビに悩んでいるのであれば、根本治療を目指して他の治療を選択したほうが賢明です。

(この記事の監修:​ 相澤皮フ科クリニック院長 / 相澤浩 先生)

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