【ライターコラムfrom清水】“昇格請負人”小林伸二監督が語るJ1残留への心得「選手に責任はない」

サッカーキング / 2017年10月13日 13時31分

“昇格請負人”と呼ばれる小林伸二監督は、清水を残留に導けるか [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

 2015年に初めてJ2に降格してから1年でJ1に復帰した清水エスパルス。復帰初年度の今季は「9位以内」(小林伸二監督)という目標を掲げたが、第28節終了時点で7勝8分13敗の13位。9位のガンバ大阪とは勝点11差で、16位のヴァンフォーレ甲府とは勝点2差なので、まずは何としても残留を決めることが最大の目標となっている。

 残り6試合となって1節ごとにプレッシャーも強くなっているが、その中でひとつプラス要素と言えるのは、“昇格請負人”と呼ばれる小林伸二監督が、残留争いに勝ち残った経験も多いことだ。

 2002年にJ1へ初昇格させた大分を2003年に14位で残留させ、翌年はファーストステージを最下位で終えたセレッソ大阪をセカンドステージから率いて、ラスト2試合で連勝して残留に導いた。そして翌2005年は、最終節に勝てば年間優勝というところまでC大阪を躍進させた(最終順位は5位)。08年に初昇格させたモンテディオ山形も、2009年に15位、2010年に13位で残留させている。

 唯一1年で降格したのは14年の徳島ヴォルティスだが、J2の4位からプレーオフで初昇格したチームだけに、戦力的に厳しかったことは否めない。その意味では、当時の徳島に比べれば、今年の清水は戦力的に整っている。

「セレッソのように力のあるチームでもああなってしまうという例はよくありますが、そういう中で大事になるのは、持っている力をいかに当たり前に出させるかということだと思います。残留争いという状況に怯えるのではなくて、当たり前のプレーをしっかりやる、チャレンジしていくということです」(小林監督)

 そこまではどの監督からも聞く言葉だが、肝心なのは、いかに選手たち本来の力を発揮させるかという具体的な手腕にある。その一環として小林監督がよく言うのが「楽しくサッカーをやる」ということだ。

「描いていることを積極的にやれるとサッカーは楽しいですよね。よけいなことを考えるんじゃなくて、ゲームだけに集中する。そのためには、日頃のトレーニングから1日1日やれることをしっかりとやる。少し調子が悪かったら、悩むんじゃなくて、まず動く。動いて、ボールのタッチ数を少なくして、リズムに乗る。硬くなるということは動かなくなるということですから、動いてサッカーをするということもすごく大事です」

 そこに関連して、コーチングの声を出すということも従来以上に求めている。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
サッカーキング

トピックスRSS

ランキング