【絶狼で再共演】弓削智久と芳賀優里亜が振り返る 仮面ライダー龍騎&555の時代

ソーシャルトレンドニュース / 2017年3月10日 19時30分

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【絶狼で再共演】弓削智久と芳賀優里亜が振り返る 仮面ライダー龍騎&555の時代

2017年1月より、テレビ東京ほかで放送中の『絶狼<ZERO>-DRAGON BLOOD-』。2005年に放送開始された特撮作品『牙狼<GARO>』シリーズの新シリーズとして始まった『絶狼<ZERO>』も今回のTVシリーズで第2弾となる。
そして今回から『絶狼<ZERO>』に出演するのが弓削智久と芳賀優里亜。弓削は竜騎士・エデルを、芳賀は、魔戒法師・カゴメと妖精の花罪の2役を演じている。



ちなみに弓削は2002年の『仮面ライダー龍騎』で、芳賀は2003年の『仮面ライダー555(ファイズ)』で、特撮ヒーロー現場を初体験。その後も弓削は『仮面ライダーカブト』『仮面ライダー鎧武(ガイム)』などに、芳賀も『仮面ライダーキバ』『仮面ライダーディケイド』に出演し、平成仮面ライダーシリーズとゆかりの深い2人でもある。
そんな2人が、『絶狼<ZERO>』で共演。久々の共演で、しかも特撮現場での再会に2人は何を感じたのか? かつての『龍騎』や『555』の頃も存分に振り返ってもらいながら、話を聞いた。


■嬉しい藤田玲との再共演


――まずは今回の、『絶狼<ZERO>』の話が決まったときの率直な感想を教えてください。


弓削「決まったときも、もちろん嬉しかったですし、キャストの中に優里亜ちゃんの名前があったときも、嬉しかったですね。あとは、『絶狼<ZERO>』って『牙狼<GARO>』に出てくる、藤田玲くんの役を主役にしたシリーズじゃないですか。玲くんのことも以前から知っていたので、玲くんが主役だっていうのも、また嬉しかったですね」



芳賀「私も、まさかレギュラーでこの『絶狼<ZERO>』シリーズに参加できるとは思っていなかったので、単純にすごく嬉しかったですね。やっぱり、弓削っちの名前を見ると安心しますしね。あとは、玲くんとまた一緒にできることも」


――芳賀さんと藤田玲さんは『仮面ライダー555』でもご一緒されてますもんね。


芳賀「玲くんは、私より1歳年下なんです。当時555の現場では、私が最年少だったところに、シリーズの途中から年下の玲くんが入ってきたんですけど(※1)、当時から大人っぽくって。アンニュイな役柄なこともあって、年下には見えなかったですね。あとは今回、アクション監督の大橋明さんも『Sh15uya』(※2)などでご一緒した方だったので、それも楽しみでした」

(※1:芳賀は『仮面ライダー555』にヒロイン・園田真理役で出演。怪人であるオルフェノクにも、人間体があり、綾野剛や藤田玲といった俳優たちが、シリーズ中盤から登場し、強力なオルフェノクを演じた)

(※2:2005年1月期にテレビ朝日系列で放送された、特撮テレビドラマ。『龍騎』『555』などと同じ、田崎竜太監督・白倉伸一郎プロデューサーの座組の下作られた。須賀貴匡など、仮面ライダーシリーズにゆかりのある俳優も多くゲスト出演。また、新垣結衣の女優デビュー作でもある)

■若くして貫禄のあった弓削


――弓削さんと芳賀さんが最初に仲良くなったのは、その『Sh15uya』での共演がキッカケですか?


芳賀「そうですね。当時、私は15歳」


弓削「僕は24歳。でも優里亜は既に、芝居もしっかりしていたし、15歳にして、周りのスタッフの絶大な信頼を得ていて。『優里亜は大丈夫だろう』みたいな感じでしたよ。当時はガッキーがドラマデビュー作だったから、ガッキーのほうが監督とたくさんディスカッションをしているイメージでしたね」



芳賀「いやいや、私なんてあの頃はクソガキですよ(笑)。逆に、私から見た弓削っちは本当にオトナに見えて。私が24歳を過ぎて舞台で共演したときに、『Sh15uya』当時の弓削っちは24歳だったと聞いたことがあって。『え、24であの貫禄だったの?』ってびっくりしましたね」


――そう考えると、『龍騎』の時点で22歳。ビックリです。共演シーンの多かった、仮面ライダーゾルダ・涼平さんと、そう変わらないくらいに思っていました(笑)。


弓削「ホントですか?傷つきます……涼平くんだいぶ上ですから(笑)」

■今でも集まる『555』チーム


――すみません(笑)。ちなみに、今でもお二人はそれぞれ、『龍騎』や『555』の共演者と交流はあるのでしょうか?


弓削「今でも、仲がいいですよー!」


芳賀「555チームも仲良いですね」


――それぞれ、どんな雰囲気なんですか?


芳賀「555のメンバーはみんなマイペ―スで、ベタベタするような関係じゃないんですよね。でも、集まりがあると、みんなが来て、当時の話を色々としたりする感じですね」


弓削「555のメンバーの中では誰と一番仲がいいの?」


芳賀「ええっ、誰だろう……」


弓削「じゃあ、無人島に誰かひとり連れていけるとしたら誰?」


芳賀「うーん……ひとりで生き延びる(笑)」


弓削「これがね、芳賀優里亜なんですよ(笑)」


■『龍騎』はLINEグループで近況報告


――弓削さん、芳賀さんの一端が垣間見える素晴らしい質問をありがとうございます(笑)。


弓削「龍騎の仲間とは、ちょうどこの間、ハギさん(萩野崇)、高野くん(高野八誠)と、吉岡くん(吉岡毅志)と会ったところなんですよ。まあ、吉岡くんはウルトラマンですけど(笑)。龍騎のグループLINEもあるので、そこでも近況報告しあってますよ」


――『絶狼<ZERO>』の出演のことは、そのグループLINEで報告されたんですか?


弓削「自分から報告する前に、『牙狼シリーズに出るらしいじゃねえか』って入ってきましたね。『出世しましたねぇ』なんていう謎の嫌味もありました(笑)。こっちは、動画が配信されてるURLを送りつけて『チェックしてくれ!』って返してます」


――やっぱり、弓削さんが東映特撮作品ではない、『絶狼<ZERO>』に出演されることは、『龍騎』メンバーの中でも、ひとつのニュースなんですね。


弓削「ちょうど『絶狼<ZERO>』の撮影中に、『仮面ライダーアマゾンズ』にゲスト出演させてもらってたことがあって、そのときにもプロデューサーに『出るらしいなあ』って言われました(笑)。役者さんの知り合いにも、出演を報告すると『いいなぁ』なんて言われることが多かったです」


――『牙狼<GARO>』も、10年続く、知名度の高いシリーズですもんね。ちなみに、『龍騎』のメンバーで集まると、どんな話をされるんですか?


弓削「最近は、また一緒に何かやりたいねえ、なんて話もしますよ。ちょうど、放送開始から15周年の節目の年でもありますしね」


――それはぜひ、見てみたいです! 『龍騎』と同じ年の『忍風戦隊ハリケンジャー』も10周年で動きがありましたし、『龍騎』も何か起きてくれることを期待しています。

■芳賀「10代の頃から目に見えない敵と戦った経験が活きている」


――『龍騎』と『555』の話になりましたが、当時経験したことで、今も活きてるなあ、と感じることはありますか?


芳賀「やっぱり、10代の頃から、目に見えないものと戦ってきた経験は大きいですよね(笑)。CGって、経験してなくて、勝手を知らないと、結構難しいんですよ。その点、15歳の頃から、ここにCGで敵が入る、なんて想像しながら演技してきて、それが体に自然と身についている、というのは大きいと思います」


弓削「確かに、やっぱりアクションがあると燃えますよね。今回の『絶狼<ZERO>』での、玲くんとのアクションシーンは、一歩間違えると大怪我もしますし、久々にシビれる現場でしたね。ワイヤーアクションに関しては、僕は数えるほどしかやったことがなかったので、すごくドキドキしましたけど、楽しかったです」


■『絶狼<ZERO>』の確立された世界観


――では、あらためて、『絶狼<ZERO>』の話を。撮影を終えてみて、いかがでしたか?


弓削「もちろん、撮影現場も楽しかったですけど、今オンエアが始まって、なんだかオンエア日にドキドキしてる自分がいるんですよね。自分が出てるのに、見ながらドキドキしてる(笑)。安易な言葉にはしづらいんですが、雨宮慶太監督の作り出す高級な、ひとつ確立された世界観の中に飛び込めたのは、今後の自分の中でも財産になっていく気がします」


芳賀「私も、世界観がはっきりしているのでよかったです。仮面ライダーシリーズとはまた違う世界観ですが、どっちも好きですね。あとは、今回、衣装へのこだわりがすごかったんです」

■雨宮慶太・衣装にも大きなこだわり


――どんな感じだったんでしょうか?


芳賀「例えば、ブローチのお花ひとつとっても、監督がどこにつけるかをこだわるんです。それで『背中についていると後ろ姿がかっこいいからここにしよう』と決めた時点で、もうどういうアングルで撮るか、監督の中で緻密に計算されているんですよね。役者にとっても、それを準備段階で知れることで、余計に気合いも入りますしね。衣装でそこまでこだわっていただけると、現場に入る前から自分のキャラクターが想像しやすいですし、現場に入ってからも身が引き締まるんですよね」



弓削「相当な回数、衣装合わせをやったよね」


芳賀「うん、カゴメも花罪も多かった」


弓削「何回カツラ被ったんだろう……。カツラって言っちゃいけないか、あれは地毛ということになっているから(笑)」


芳賀「確かに、生まれたときからああだから、衣装って言っちゃいけないね(笑)。あとは、こだわりでいえば、監督が書く筆のタッチも独特でいいですよね。あの題字を見ただけで『牙狼<GARO>』シリーズだ、って感じがする。テロップのキャストの名前も監督が書いてくれて、あれはテンション上がったなぁ」


弓削「思わず写真撮ったよね(笑)」


芳賀「そうそう。監督が描いたキャラクターのデッサンにもテンションが上がったよね。10話では、エデルをたくさん描いてて、それがアニメーションになっていて、羨ましかったです。弓削っちそっくりで……カゴメでもやって欲しかった(笑)」



弓削「実は、去年の自分の誕生日が撮影中で。監督がサプライズで、直筆でエデルを描いた色紙をくれたんだよね。さらにあの字で『弓削智久』って書いてあって。今、家に飾ってあります」

■芳賀「弓削っちは子ども扱いしなかった」


――こうやってお話を聞いていても、お二人の仲の良さが伝わってきます。出会って約15年を経て、再共演した上での、お互いの魅力を教えてください。


芳賀「弓削っちと出会ったときは、思えば私はまだ10代だったわけですよね。でも、そんな私を、子供扱いすることなく、真摯に向き合ってお芝居をしてくださったっていう印象がすごく強いんです。いつも弓削っちを見てて思うのは、年齢や経歴とか本当に関係なく、弓削っちは誰に対しても優しくて、礼儀正しいってことなんです。そういう現場でのあり方みたいなものは、弓削っちからすごく学びましたね」



弓削「だいぶ褒めてくれたね(笑)」


芳賀「ほんとに、それは共演する度に思うんですよ。勉強熱心だから、アクションの稽古ひとつにしても、とても真剣だし、現場では真面目にいつもどっしりとしている。でも、どっしりとしていて、背も高いから、一瞬怖いのかと思いきや、全くそんなことはなくて。みんなに愛されてるから、いじられる側にもまわれる。今回の現場でもここちゃん(青島心)にいじられてましたしね(笑)」



弓削「いやいや、私は怖いですよ(笑)」



芳賀「あれ、そうだっけ?(笑)」

■弓削「優里亜のセリフには言霊がある」


――芳賀さん、素晴らしいコメントありがとうございます!弓削さんから見た芳賀さんは、いかがですか?


弓削「優里亜とは長いですし、人間としてもすごく好きなんですが、女優としての魅力も、僕はすごく感じるんですよね。舞台でももちろん、すごいんですが、今回あらためて、映像での芳賀優里亜の魅力を感じました。滲み出る魅力が、チャンネルを変えられなくするんですよね。セリフのひとつひとつが、腹から出た言葉になっていて、言霊を含んでいる。所作も表情も気迫があって、合わせてひとつのキャラクターをバシッと提示してくれるんですよね。そこがかっこよくて、やっぱりいい女優さんだなと思いました」



芳賀「なんか、褒めあっちゃいましたね(笑)」

■役が決まるということは、推してくれた誰かがいるということ


――褒め合う方向に仕向けちゃってすみません(笑)。それでは最後に、最初の特撮作品から約15年、『絶狼<ZERO>』の現場も体験した今、ご自身のキャリアを振り返って思うことを教えてください。


弓削「まあ、自分で言うのもなんですが……『仮面ライダー』にも4シリーズ出て、『絶狼<ZERO>』でもこうして責任のある役をいただけて、結果的に僕は『特撮作品に育てられた』と言ってもいい経歴をもった俳優になれたと思うんですよね。こういう特撮のすごい人達と、一緒に何か熱いものを作れるというのは、本当にありがたいことです。
 
あと、これは自分が脚本を書いて映画を作る側にまわったときに思ったことなんですが、役が決まるときって、誰かが強く『この人だ!』って言わないと決まらないんですよ。誰にしようか、という会議に例えば100人参加していたら、100人全員が『この人だ!』っていうような人は、なかなかいないと思うんですよね。その場合、自分に役がまわってきたということは、誰か、その中に僕のことを強く推して、最終的に決定まで持っていってくれた人がいる、っていうことなんです。そう思うと、毎回気合が入るんですよね」

■「『555』の真理と呼ばれることは今でも誇り」


芳賀「今回の『絶狼<ZERO>』でも『北崎と真理が共演する!』というリアクションを多くいただいて。そういう盛り上がりに触れて、15年経った今も真理と呼ばれたりする現状を見ると、皆さんの中に深く555が残ってくれていることを感じます。さすがに『わっ、おとなになってる!』なんて言われると『そりゃ、15年経ってるから!』とは思いますけど(笑)。当時まだ子どもだった人が、大人になっても何度も見返してくれたりしていて、それって本当にすごいことだし、特撮ならではのことなんじゃないかと思うんです。私にとっても凄く好きな作品でしたし、今でもそう言ってもらえることに関してはきちんと誇りを持てています」

2人が龍騎と555に出演した2002年・2003年頃は、特撮ヒーローブームといわれ、多くの出演俳優が脚光を浴びた時代。しかし、それから15年経っても尚、さらなる魅力を放ち続けているのはやはり理由がある……。2人がお互いを表する言葉からもそれを感じられるインタビューだった。

(取材・文:霜田明寛)

【プロフィール】
●弓削智久:1980年生まれ。90年代後半、雑誌『東京ストリートニュース』でカリスマ高校生として人気を博し、『小市民ケーン』で俳優デビュー。2002年には『仮面ライダー龍騎』に出演。その後、ドラマ『H2〜君といた日々』『新宿スワン』映画『恋文日和』『ウォーターズ』『百万円と苦虫女』など多くの作品に出演。また、自身でも脚本を執筆。2007年には映画『サクゴエ』が公開された。

●芳賀優里亜:1987年生まれ。映画『どこまでもいこう』『害虫』などの塩田明彦監督作品に出演したのち、2003年に『仮面ライダー555』にヒロイン・園田真理役で出演。その後も『Sh15uya』など多くのドラマ・映画などに出演している。『仮面ライダー龍騎』の『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』では吹き替えも務めている。近年の出演映画に『赤×ピンク』『虎影』などがある。


■『絶狼<ZERO>-DRAGON BLOOD-』
1月6日(金)よりテレビ東京ほかにて深夜1時23分~放送中!

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