ESAが火星探査機マーズ・エクスプレスのミッション20周年記念画像を公開
sorae.jp / 2023年6月15日 21時0分
こちらは欧州宇宙機関(ESA)が公開した火星の画像です。ESAの火星探査機「Mars Express(マーズ・エクスプレス)」で取得したデータを使って作成されたもので、高度2500kmから見た光景が再現されています。
中央を東西に走る巨大な谷は、東西4000km以上・南北700kmに渡って広がるマリネリス渓谷。その左上にはタルシス三山(北から:アスクレウス山、パヴォニス山、アルシア山)が見えています。なお、この画像では比較的低い高度から見た様子が再現されているため、南北の極域を覆う白い極冠は見えていません。
火星は酸化鉄による赤い色をした惑星として知られていますが、この画像の火星は色の濃淡がよりはっきりしているように見えます。ESAによれば、今回の画像では色とコントラストを強調しており、火星表面の色や組成を従来の画像と比べてより詳細に明らかにすることができました。暗い灰色をした場所は火山に由来する玄武岩質の砂が豊富な地域、明るい斑点のような場所は水との関係を示唆する粘土鉱物や硫酸塩鉱物が豊富な地域を示しているといいます。
2003年6月3日に打ち上げられたMars Expressは、今年でミッション開始から20周年を迎えました。当初予定されていたミッション期間は火星の1年(地球の約687日)だったといいますから、その10倍もの長期間に渡って活動し続けていることになります。
ESAによると、Mars Expressのミッションは少なくとも2026年末まで延長されており、今後数年間も美しく知見に富んだ火星の画像を得ることが期待できるということです。掲載した画像はMars Expressのミッション20周年を記念して、ESAから2023年6月2日付で公開されています。
Source
Image Credit: ESA/DLR/FU Berlin/G. Michael ESA - 20 years of Mars Express: Mars as never seen before文/sorae編集部
この記事に関連するニュース
-
7億4200万年前の火星に液体の水があった? アメリカの大学で眠っていた火星隕石の分析結果が示唆
sorae.jp / 2024年11月23日 18時30分
-
火星の衛星は崩壊した小惑星の破片から形成された? 新たな研究が示唆
sorae.jp / 2024年11月22日 21時7分
-
あけおめ!? 2024年11月12日から火星の新しい1年が始まる
sorae.jp / 2024年11月12日 21時0分
-
NASA火星探査車Perseveranceが撮影したパノラマ 3年半の探査活動がこの1枚に
sorae.jp / 2024年11月4日 21時56分
-
光合成をする微生物が火星表面下の“水たまり”で生存できる可能性 最新の研究が示唆
sorae.jp / 2024年11月2日 22時33分
ランキング
-
1斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月25日 11時3分
-
2ISSに到着したロシアの補給船「プログレスMS-29」で異臭と飛沫を確認
sorae.jp / 2024年11月25日 11時21分
-
3【風呂キャンセル界隈】経験者は7割 - 普段の入浴「朝起きた時」派も15%
マイナビニュース / 2024年11月25日 9時27分
-
4歯磨きのあとに口をゆすいではいけない…毎日磨いているのにむし歯になる人がやっている「誤解だらけの習慣」
プレジデントオンライン / 2024年11月25日 6時0分
-
5充電しながらiPhoneを触ってはいけない? 劣化が早まるリスクも!?【スマホのプロが解説】
オールアバウト / 2024年11月24日 21時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください