天空の一角で輝く無数の銀河 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
sorae.jp / 2023年8月15日 20時33分
こちらに写っているのは南天の「がか座」(画架座)の一角。画像の横方向の範囲は満月の視直径の10分の1弱に相当します(視野は2.61×2.72分角)。視野全体に散らばる天体のほとんどは、それぞれが何百億、何千億もの星々でできている銀河です。
画像の中央には約26億光年先の銀河団が写っています。欧州宇宙機関(ESA)によると、この銀河団は「2MASX J05101744-4519179」と呼ばれています。銀河団は数百~数千の銀河が集まった巨大な天体です。
この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:HST)」の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」と「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータ(可視光線と赤外線のフィルターを使用)をもとに作成されました。
ESAによると、ハッブル宇宙望遠鏡による銀河団の観測は未知の暗黒物質(ダークマター)と通常の物質の相互作用をより良く理解することにつながります。また、観測によって重力レンズ効果(遠方の天体の像が歪んだり拡大されて見えたりする現象)を受けている天体の位置がわかれば、ハッブル宇宙望遠鏡と「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope:JWST)」による将来の観測も可能になるということです。
冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の“今週の画像”として、ESAから2023年8月14日付で公開されています。
※記事中の距離は天体から発した光が地球で観測されるまでに移動した距離を示す「光路距離」(光行距離)で表記しています。
Source
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, H. Ebeling ESA/Hubble - A clear view of a galaxy cluster文/sorae編集部
この記事に関連するニュース
-
見事に横向き ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“へび座”の渦巻銀河「UGC 10043」
sorae.jp / 2024年11月20日 20時52分
-
溶け合うような“かみのけ座”の相互作用銀河 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
sorae.jp / 2024年11月11日 21時13分
-
どこかに写っている超新星 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した棒渦巻銀河「NGC 1672」
sorae.jp / 2024年11月6日 21時47分
-
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影 2021年と2023年に超新星が見つかった渦巻銀河「NGC 4414」
sorae.jp / 2024年11月2日 18時41分
-
じーっと見つめる目のような相互作用銀河 ハロウィンにあわせNASAやESAが紹介
sorae.jp / 2024年11月1日 16時58分
ランキング
-
1コロッケでも餃子でもハンバーグでもない…受刑者200人が答えた「刑務所ごはん」人気No.1メニューとは
プレジデントオンライン / 2024年11月24日 16時15分
-
2コンビニ大手3社の「肉まん」「高級豚まん」を実食。この冬に食べるべき“コスパ圧倒的”の肉まんは
日刊SPA! / 2024年11月24日 15時52分
-
39日間で世界一周し破格「100万マイル」Getなるか 話題のスカンジナビア航空キャンペーンに挑戦
東洋経済オンライン / 2024年11月24日 7時50分
-
4100万円を5年、定期預金に預けるならどの銀行がいい?おすすめ定期預金【2024年11月】
オールアバウト / 2024年11月24日 19時30分
-
5トヨタ本気の「小さな高級車」に驚きの声! めちゃ豪華な「本革×本木目」内装を採用! 小型車に「クラウン品質」取り入れた“直列6気筒エンジン”搭載モデルに反響あり!
くるまのニュース / 2024年11月24日 16時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください