相互作用の調和と混沌 “ほうおう座”の銀河のペアをダークエネルギーカメラで撮影
sorae.jp / 2023年9月26日 10時55分
こちらは「ほうおう座」(鳳凰座)の方向約1億6000万光年先の銀河「NGC 454」です。NGC 454は実際には相互作用する2つの銀河の総称で、画像に向かって左側の青く見えている銀河は不規則銀河「NGC 454W」、右側の赤っぽく見えている銀河は楕円銀河「NGC 454E」と呼ばれています。
すれ違ったり衝突したりすることで互いに重力の影響を及ぼし合っている複数の銀河は相互作用銀河と呼ばれています。画像を公開した米国科学財団(NSF)の国立光学・赤外天文学研究所(NOIRLab)によると、NGC 454は相互作用の初期段階にあるものの、2つの銀河の姿はすでに大きく歪んでいます。NGC 454WとNGC 454Eは、最終的に合体して1つの銀河になると予想されているということです。
この画像はチリのセロ・トロロ汎米天文台にあるブランコ4m望遠鏡に設置された観測装置「ダークエネルギーカメラ(DECam)」の観測データ(可視光線と近赤外線のフィルターを使用)をもとに作成されました。DECamはその名が示すように暗黒エネルギー(ダークエネルギー)の研究を主な目的として開発された観測装置で、画素数は約520メガピクセル、満月約14個分の広さ(3平方度)を一度に撮影することができます。当初の目的である暗黒エネルギー研究のための観測は、2013年から2019年にかけて実施されました。
冒頭の画像はNOIRLabの“今週の画像”として2023年9月20日付で公開されています。
Source
Image Credit: DESI Legacy Imaging Surveys/LBNL/DOE & KPNO/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA, Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), J. Miller (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), M. Rodriguez (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab) & M. Zamani (NSF’s NOIRLab) NOIRLab - Galactic Face-off文/sorae編集部
この記事に関連するニュース
-
限界の40倍以上で成長? 初期宇宙の巨大なブラックホールをウェッブ宇宙望遠鏡が観測
sorae.jp / 2024年11月8日 21時53分
-
どこかに写っている超新星 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した棒渦巻銀河「NGC 1672」
sorae.jp / 2024年11月6日 21時47分
-
じーっと見つめる目のような相互作用銀河 ハロウィンにあわせNASAやESAが紹介
sorae.jp / 2024年11月1日 16時58分
-
ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した小マゼラン雲の散開星団「NGC 602」
sorae.jp / 2024年10月28日 20時57分
-
ハワイの望遠鏡で撮影された“ペルセウス座”の楕円銀河「NGC 1270」
sorae.jp / 2024年10月27日 20時33分
ランキング
-
1コンビニ大手3社の「肉まん」「高級豚まん」を実食。この冬に食べるべき“コスパ圧倒的”の肉まんは
日刊SPA! / 2024年11月24日 15時52分
-
2コロッケでも餃子でもハンバーグでもない…受刑者200人が答えた「刑務所ごはん」人気No.1メニューとは
プレジデントオンライン / 2024年11月24日 16時15分
-
3品川イオンスタイル「最強フードコート」の実態 太っ腹にも程がある?自由すぎる食のスポットだ
東洋経済オンライン / 2024年11月24日 12時0分
-
4とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
-
5小泉孝太郎がやっている「納豆の最高においしい食べ方」 タレ半分、“あるもの”をたっぷり
Sirabee / 2024年11月22日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください