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緋色と空色のコントラスト “いて座”で輝く輝線星雲と反射星雲

sorae.jp / 2023年10月8日 20時6分

こちらに写っているのは「いて座」(射手座)の一角。画像の横幅は満月の視直径ほぼ1個分に相当します(視野は30.0×30.0分角)。

【▲ 輝線星雲「IC 1284」(中央)と反射星雲「NGC 6589」「NGC 6590」(右下)(Credit: ESO/VPHAS+ team)】

【▲ 輝線星雲「IC 1284」(中央)と反射星雲「NGC 6589」「NGC 6590」(右下)(Credit: ESO/VPHAS+ team)】

画像の中央で赤く輝いているのは輝線星雲「IC 1284」です。輝線星雲は若い大質量星から放射された紫外線によって電離した水素ガスが光を放っている星雲で、HII(エイチツー)領域とも呼ばれています。一方、画像の右下には青白い反射星雲「NGC 6589」(上)と「NGC 6590」(下)が写っています。反射星雲はガスや塵の集まりである分子雲が恒星の光を反射することで輝いて見える星雲です。輝線星雲の赤い輝きと反射星雲や星々の青い輝きのコントラストに美しさを感じます。

この画像は、欧州南天天文台(ESO)が運営するチリのパラナル天文台にある「VLTサーベイ望遠鏡(VST)」に搭載されている広角カメラ「OmegaCAM」で取得したデータ(5種類の光学フィルターを使用)をもとに作成されました。VSTによるこの領域の観測は、星がどのようにして生まれて死んでいくのかを理解するために恒星や星雲を可視光線の波長で観測するESOの大規模サーベイ「VPHAS+」(VST Photometric H alpha Survey of the Southern Galactic Plane and Bulge)の一環として実施されたということです。

冒頭の画像はESOの“今週の画像”として2023年10月2日付で公開されています。

 

Source

ESO - Glowing rosy in the dark

文/sorae編集部

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