JAXA、H3ロケット試験機2号機を打ち上げへ 早ければ2024年2月15日に
sorae.jp / 2023年12月28日 17時0分
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2023年12月28日、「H3」ロケット試験機2号機を早ければ2024年2月15日に打ち上げると発表しました。同機には性能確認用のペイロードと2機の小型副衛星が搭載される予定です。【最終更新:2023年12月28日11時台】
H3ロケットは従来の主力ロケット「H-IIA」の後継機としてJAXAと三菱重工業が開発した日本の新型ロケットです。先進光学衛星「だいち3号(ALOS-3)」を搭載した試験機1号機による初飛行は日本時間2023年3月7日に実施されましたが、1段目の切り離し後に2段目の「LE-5B-3」エンジンに点火することができず、打ち上げは失敗。原因を調査したJAXAは2段目エンジンの電気系統で発生した可能性がある短絡(ショート)や過電流を3パターンまで絞り込み、その全てに対策を行うことで打ち上げ再開を目指していました。
関連記事:JAXA、H3ロケット試験機1号機打ち上げ失敗の原因究明に結論 再発防止対策を実施へ(2023年8月25日)
JAXAによると、H3ロケット試験機2号機の打ち上げは早ければ日本時間2024年2月15日9時22分55秒~13時6分34秒の時間帯に実施されます。予備期間は2024年2月16日~同年3月31日です。
試験機2号機の形態は試験機1号機と同じ「H3-22S」です(※1段目にエンジンを2基搭載、固体燃料ロケットブースターを2基装着、ペイロードを保護するフェアリングはショート形態)。ペイロードとして「だいち3号」と同等の質量特性を持たせた「ロケット性能確認用ペイロード(質量約2.6トン、全長約3.9m)」の他に、以下の小型副衛星が搭載されるということです。
・CE-SAT-IE:キヤノン電子、地表の静止画・8K動画撮影を実施。
・TIRSAT:一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構など、世界各地の工場稼働状況を把握するためのリモートセンシング技術実証。
Source
JAXA - H3ロケット試験機2号機の打上げについて文/sorae編集部
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