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中国、月探査機「嫦娥6号」による月着陸を数日以内に実施か

sorae.jp / 2024年6月1日 10時32分

中国の月探査機「嫦娥6号(Chang’e 6)」による月着陸が日本時間2024年6月2日に予定されている模様です。宇宙開発に関する情報を発信している海外メディアのSpaceNewsが欧州宇宙機関(ESA)からの情報として2024年5月29日付で報じています。【最終更新:2024年5月31日11時台】

【▲ 打ち上げ準備中の月探査機「嫦娥6号」。着陸機の側面に取り付けられた小型探査車らしき装置が写っている(Credit: CASC/CAST)】【▲ 打ち上げ準備中の月探査機「嫦娥6号」。着陸機の側面に取り付けられた小型探査車らしき装置が写っている(Credit: CASC/CAST)】

嫦娥6号は中国国家航天局(CNSA)による月探査ミッションの無人探査機です。地球からは直接見ることができない月の裏側に着陸し、約2kgのサンプルを採取して地球へ持ち帰るサンプルリターンを目的としています。着陸目標地点は南極エイトケン盆地にあるアポロ・クレーター(Apollo、アポロ盆地とも。直径約524km)の南部で、成功すれば月の裏側からのサンプルリターンは世界初となります。

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日本時間2024年5月3日に海南省の文昌衛星発射センターから「長征5号」ロケットで打ち上げられた嫦娥6号は、5日後の日本時間2024年5月8日に月周回軌道へ投入されました。SpaceNewsはスウェーデンとともに国際ペイロードを提供しているESAからの情報として、嫦娥6号の着陸が日本時間2024年6月2日9時頃に予定されていると報じています。また、宇宙飛行ミッションに関するアメリカ航空宇宙局(NASA)のオンラインカタログ(NSSDCA Master Catalog)にも嫦娥6号の着陸予定日として同じ日付が記載されており、サンプルは2024年6月25日頃に地球へ持ち帰られる予定とされています。

直径約200kmの南極エイトケン盆地は月面最大の盆地として知られています。この盆地では巨大な衝突によって月面から内部へと深く掘削されたと考えられていることから、月の内部構造を解明する上で重要な場所とされています。月についての重要な知見を人類にもたらすであろうサンプルの回収を試みる嫦娥6号のミッション成否が注目されます。

 

Source

SpaceNews – Chang’e-6 set for weekend landing attempt as sun rises over Apollo crater NASA – Chang’e 6 (NSSDCA Master Catalog)

文・編集/sorae編集部

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