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何に見える? すばる望遠鏡が撮影した“りょうけん座”の2つの銀河

sorae.jp / 2024年8月20日 21時54分

こちらは「りょうけん座(猟犬座)」の方向約2500万光年先の渦巻銀河「NGC 4631」と「NGC 4656」の姿。右上がNGC 4631で、左下がNGC 4656です。

【▲ 国立天文台すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「HSC」で撮影された“クジラ銀河”こと渦巻銀河「NGC 4631」(右上)と“ホッケースティック銀河”こと渦巻銀河「NGC 4656」(左下)(Credit: 国立天文台)】【▲ 国立天文台すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「HSC」で撮影された“クジラ銀河”こと渦巻銀河「NGC 4631」(右上)と“ホッケースティック銀河”こと渦巻銀河「NGC 4656」(左下)(Credit: 国立天文台)】

NGC 4631には「クジラ銀河」、NGC 4656には「ホッケースティック銀河」の別名があります。そう言われてみると、画像のNGC 4631は左を向いたクジラに、NGC 4656は左上の先端が鉤状に曲がったホッケースティックに見えてきませんか?

【▲ 国立天文台すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「HSC」で撮影された“クジラ銀河”こと渦巻銀河「NGC 4631」。冒頭の画像をトリミングしたもの(Credit: 国立天文台; Edit: sorae編集部)】【▲ 国立天文台すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「HSC」で撮影された“クジラ銀河”こと渦巻銀河「NGC 4631」。冒頭の画像をトリミングしたもの(Credit: 国立天文台; Edit: sorae編集部)】

クジラ銀河ことNGC 4631は私たちが住む天の川銀河よりも小さな銀河なのですが、よく見るとその隣にはさらに小さな別の銀河があります。これは「NGC 4627」と呼ばれる矮小楕円銀河で、ホルトン・アープがまとめた特異銀河(特異な形態を持つ銀河)のカタログ「アープ・アトラス」にはNGC 4631とともに「Arp 281」として収録されています。

【▲ 国立天文台すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「HSC」で撮影された“ホッケースティック銀河”こと渦巻銀河「NGC 4656」。冒頭の画像をトリミングしたもの(Credit: 国立天文台; Edit: sorae編集部)】【▲ 国立天文台すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「HSC」で撮影された“ホッケースティック銀河”こと渦巻銀河「NGC 4656」。冒頭の画像をトリミングしたもの(Credit: 国立天文台; Edit: sorae編集部)】

この画像は、国立天文台(NAOJ)ハワイ観測所の「すばる望遠鏡」に設置されている超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(HSC、ハイパー・シュプリーム・カム)」を使って撮影されました。満月9個分に相当する視野を一度に撮影できるHSCは、クジラ銀河とホッケースティック銀河を同時に捉えています。2つの銀河はどちらも形が崩れていることから互いに物理的な影響を及ぼし合っていると推測されており、将来は合体して1つの銀河になる可能性もあるということです。

冒頭の画像は国立天文台から2024年8月14日付で公開されています。

 

Source

NAOJ - クジラ銀河(NGC 4631)とホッケースティック銀河(NGC 4656)

文・編集/sorae編集部

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