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すばる望遠鏡が撮影 相互作用する“おとめ座”の銀河「NGC 5366」と「PGC 49574」

sorae.jp / 2024年10月14日 20時31分

こちらは「おとめ座(乙女座)」の方向約4億2000万光年先の銀河「NGC 5366」と「PGC 49574」です。画像の中央に写っているのがNGC 5366、その下に写っているのがPGC 49574です。

国立天文台すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「HSC」で撮影された銀河「NGC 5366」(上)と「PGC 49574」(下)【▲ 国立天文台すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「HSC」で撮影された銀河「NGC 5366」(上)と「PGC 49574」(下)。NGC 5366の左上に写っている青い明るい天体は天の川銀河の恒星「HD 121589」(Credit: 国立天文台;)】

この画像は、国立天文台(NAOJ)ハワイ観測所の「すばる望遠鏡」に設置されている超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(HSC、ハイパー・シュプリーム・カム)」を使って撮影されました。

NGC 5366とPGC 49574は重力を介して影響を及ぼし合う相互作用銀河です。NGC 5366は地球に対して正面を向けたフェイスオン銀河で、その渦巻腕(渦状腕)では若く高温の星々が青い輝きを放っています。いっぽうのPGC 49574は横を向けたエッジオン銀河で、塵の豊富なダストレーン(ダークレーン)が赤い帯状に見えています。重力相互作用によって細長い尾のような構造が広がっていることに加えて、向きや色の違いも印象的な銀河のペアです。

冒頭の画像は国立天文台から2024年10月2日付で公開されています。

 

相互作用銀河とは

相互作用銀河とは、接近したり衝突したりすることで重力の影響を及ぼし合っている複数の銀河のこと。そのなかには潮汐力によって形が大きくゆがんだり、渦巻腕(渦状腕)が長い尾のように伸びていたりするものもあり、時に生物的な印象を受ける姿をしていることもあります。

関連記事:すばる望遠鏡が撮影 触手を伸ばしたくらげのような銀河「NGC 3312」と「NGC 3314」(2024年9月22日)

 

Source

NAOJ - 衝突銀河 NGC 5366 & PGC 49574

文・編集/sorae編集部
#相互作用銀河 #国立天文台 #すばる望遠鏡

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