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スペースワン「カイロス」ロケット2号機は2024年12月14日に打ち上げへ

sorae.jp / 2024年10月10日 17時27分

日本企業のスペースワン株式会社は2024年10月9日、「カイロス(KAIROS)」ロケット2号機の打ち上げ予定を発表しました。「宇宙宅配便」と銘打ち小型ロケットの高頻度な打ち上げを目指すスペースワン、注目のカイロス2号機打ち上げまであと2か月です。

カイロス2号機の打ち上げ予定日は2024年12月14日

発表によると、カイロス2号機は日本時間2024年12月14日(土)の11時0分~11時20分頃の時間帯に打ち上げられる予定です。予備期間は2024年12月15日~2024年12月27日まで。ペイロード(搭載物)は「複数の衛星」とされていて、それ以上の詳しい情報は述べられていません。

なお、スペースワンが2024年8月に開催した記者会見では、重量50kgのマイクロサット1機と3Uサイズ(30×10×10cm)のキューブサット4機の合計5機を高度500kmの太陽同期軌道に投入する予定であることが明らかにされています。

カイロスロケットとは スペースポート紀伊で日本時間2024年3月13日11時1分に発射された「カイロス」初号機【▲ 参考画像:スペースポート紀伊で日本時間2024年3月13日11時1分に発射された「カイロス」初号機。テレビ和歌山のライブ配信から(Credit: テレビ和歌山/スペースポート紀伊周辺地域協議会)】

カイロスは契約から打ち上げまでの「世界最短」と打ち上げ頻度の「世界最高頻度」を目指すスペースワンが開発した全長約18m・3段式の固体燃料ロケットで、ペイロードの軌道投入制度を高めるための液体推進系キックステージを備えています。

カイロス初号機は内閣衛星情報センターの「短期打上型小型衛星」を搭載して2024年3月13日に和歌山県のスペースポート紀伊から打ち上げられましたが、発射約5秒後にロケットの自律飛行安全システムによる飛行中断措置が自律的に行われて射場直上で爆発し、衛星の軌道投入は達成されませんでした。

スペースワンによると、初号機が飛行中断に至ったのは推進薬の燃焼速度を予測するプロセスに問題があったためだとされています。今後の打ち上げに向けた対策として、問題があった推進薬燃焼速度の予測プロセスの改善と、初号機では厳しめに設定されていた飛行正常範囲の設定見直しを講じたと同社は発表しています(詳しくは以下の関連記事をご覧下さい)。

関連記事
・スペースワン「カイロス」初号機飛行中断の原因公表 2号機は2024年12月にも打ち上げへ(2024年8月26日)

カイロス初の軌道投入に期待

同社の代表取締役社長を務める豊田正和さんは「スペースワンは2020年代中に20機の打上げ、2030年代に30機の打上げサービスを提供する“宇宙宅配便”の実現を念頭に、会社設立から射場建設、機体開発を経て、66年目となる本年(※2024年)の12月にカイロスロケット2号機で人工衛星の軌道投入の達成に挑みます」とコメントしています。宇宙宅配便の最初の“配達”が達成されるかどうか、カイロス2号機の打ち上げが待ち遠しいです!

 

Source

スペースワン - カイロスロケット 2 号機の打上げ予定について スペースワン - 累計資金調達額が 200 億円を突破

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

#スペースワン #カイロス

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