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三菱重工業がUAEの小惑星探査機打ち上げ契約締結 H3ロケットで2028年予定

sorae.jp / 2024年10月12日 11時48分

アラブ首長国連邦宇宙庁(UAESA)と三菱重工業株式会社は、UAESAの小惑星探査機「MBR Explorer」の打ち上げ契約を締結したと発表しました。MBR Explorerは日本の「H3」ロケットで2028年に打ち上げられる予定です。

MBR Explorerとは?

MBR Explorerはアラブ首長国連邦(UAE)の小惑星探査ミッション「Emirates Mission to the Asteroid Belt(EMA)」の無人探査機です。探査対象は火星と木星の間にある小惑星帯の小惑星7つで、このうち6つをフライバイ観測した後、最後に訪問する小惑星「269 Justitia(ユスティティア)」には探査機を着陸させる計画です。

ミッションは水に富む小惑星の起源と進化の理解、小惑星の資源としての可能性の評価や将来の資源利用に向けた道を切り開くことを科学目標に据えていて、期間は探査機の開発に6年・小惑星帯への飛行に7年の合計13年間となります。

UAESAによると、MBR Explorerの設計にはUAE初の火星探査機「HOPE」の設計のうち50%が活用されています。ちなみにHOPEを打ち上げたのも日本のロケット「H-IIA」で、2020年7月20日のことでした。

三菱重工業によると、同社がUAEの国家ミッションで打ち上げ契約を締結したのは2018年10月に温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号」とともに打ち上げられた地球観測衛星「KhalifaSat(ハリーファサット)」と、2020年7月打ち上げのHOPEに続き、今回が3回目です。

関連記事
・温室効果ガス観測技術衛星「いぶき2号」の打ち上げ成功(2018年10月29日)
・H-IIAロケット42号機打ち上げ実施。UAEの火星探査機「HOPE」を搭載(2020年7月20日)

MBR Explorerの打ち上げ期間は2028年3月の3週間で、1つ目の小惑星の観測は2030年2月に予定されています。HOPEに続いて日本のロケットを選んだUAEの宇宙探査ミッション、今から3年半後のMBR Explorer打ち上げが楽しみです!

関連画像 「H3」ロケットによる「MBR Explorer」の打ち上げ契約締結の調印式の様子。UAEと三菱重工業【▲ 「H3」ロケットによる「MBR Explorer」の打ち上げ契約締結の調印式の様子(Credit: 三菱重工業)】 無人探査機「MBR Explorer」の寸法などを示した図【▲ 無人探査機「MBR Explorer」の寸法などを示した図(Credit: UAESA)】 無人探査機「MBR Explorer」の搭載機器などを示した図【▲ 無人探査機「MBR Explorer」の搭載機器などを示した図(Credit: UAESA)】

 

Source

三菱重工業 - UAE、次期UAE国家ミッションで三菱重工と再び提携 UAE宇宙庁が2028年に打上げを計画する小惑星帯探査ミッション「Emirates Mission to the Asteroid Belt」に向け、UAE宇宙庁と三菱重工がH3ロケットでの打上げで合意
UAESA - Emirates Mission to the Asteroid Belt UAESAのXアカウント

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

#H3ロケット #三菱重工業 #UAE

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