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NASAとNOAAが第25太陽活動周期の極大期到達を発表 あと1年ほど続くと予想

sorae.jp / 2024年10月17日 17時0分

アメリカ航空宇宙局(NASA)とアメリカ海洋大気庁(NOAA)は2024年10月15日付で、現在進行している太陽活動周期が極大期に到達していると発表しました。

太陽活動周期とは

太陽の活動は約11年周期で活発な時期と静穏な時期を繰り返していることが知られています。活発な時期には磁力線が集中している黒点の数や太陽フレア(太陽の表面で起こる爆発現象)の発生数が増加し、静穏な時期には減少します。11年周期のなかで活動が最も活発な時期は「極大期」、反対に最も静穏な時期は「極小期」と呼ばれていて、観測された黒点の数をもとに判断されています。

現在の太陽活動は

現在の太陽は第25太陽活動周期が進行中で、2019年12月に極小期を迎えてからは活動が徐々に活発化してきました。記憶に新しいのは2024年5月に連続して発生した大規模な太陽フレアです。日本を含む世界各地で低緯度オーロラが観測されたことで話題になりましたが、NASAによればこの時に引き起こされた地磁気嵐は過去20年間で最も強く、過去500年間で最も強いオーロラとして記録される可能性もあるといいます。

大規模な太陽フレアはその後も発生しており、2024年10月3日には今回の活動周期で最も強力なX9.0のフレアが発生しています。

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大規模な太陽フレアが連続して発生 世界各地で低緯度オーロラを観測(2024年5月14日) 第25太陽活動周期の開始を確認。極小期は2019年12月だった(2020年9月16日) 今回の極大期は2025年にかけて続く見込み

NASAによると、黒点数が一貫して多い状況が続いている過去2年間は太陽活動が最も活発な極大期の一部であり、この状況はあと1年ほど続くと予想されています。

太陽の活動は宇宙天気(※太陽活動による宇宙環境の変動)に強い影響を及ぼすため、今後数か月間はオーロラを観測するチャンスだけでなく、GPSなどの測位システム、ラジオなどの通信、地上の電力網に影響が現れる可能性があるということです。

太陽について関連画像 アメリカ航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO)」が2024年10月3日に捉えたX9.0のフレア【▲ アメリカ航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO)」が2024年10月3日に捉えたX9.0のフレア(中央の閃光)(Credit: NASA/SDO)】 アメリカ・アイダホ州のマラド・シティ近郊で現地時間2024年5月11日に撮影された低緯度オーロラ【▲ アメリカ・アイダホ州のマラド・シティ近郊で現地時間2024年5月11日に撮影された低緯度オーロラ(Credit: NASA/Bill Dunford)】 観測された太陽の黒点数(上)と波長10.7cmの電波フラックス(下)および今後の予測を示したグラフ【▲ 観測された太陽の黒点数(上)と波長10.7cmの電波フラックス(下)および今後の予測を示したグラフ(Credit: NOAA)】

 

Source

NASA - NASA, NOAA: Sun Reaches Maximum Phase in 11-Year Solar Cycle NASA - Sun Releases Strong Solar Flare

文・編集/sorae編集部
#太陽活動周期 #NASA #NOAA

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