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プラダが協力 次世代宇宙服「AxEMU」のデザインをアクシオム・スペースが公開

sorae.jp / 2024年10月20日 11時16分

アメリカの民間宇宙企業Axiom Space(アクシオム・スペース)は2024年10月16日、同社が開発を進めている次世代宇宙服「AxEMU(Axiom Extravehicular Mobility Unit)」のデザインをイタリアのミラノで開催された国際宇宙会議(IAC)で公開しました。

宇宙服のデザインにはプラダが協力

AxEMUはアメリカ航空宇宙局(NASA)が主導する有人月探査計画「Artemis(アルテミス)」初の有人月面着陸が予定されている「Artemis III(アルテミス3)」ミッションで使用される予定の宇宙服です。

宇宙服のデザインにはファッションブランドのPrada(プラダ)が協力しており、高い機能性と白い外層の美観を両立させ、着用する宇宙飛行士の快適性を高めつつ素材の性能を向上させるための高度な技術と革新的な縫製方法を、Pradaの専門知識が可能にしたといいます。

Axiom Space(アクシオム・スペース)が公開した次世代宇宙服「AxEMU」のデザイン【▲ Axiom Space(アクシオム・スペース)が公開した次世代宇宙服「AxEMU」のデザイン(Credit: Axiom Space)】 Axiom Space(アクシオム・スペース)が公開した次世代宇宙服「AxEMU」のデザイン【▲ Axiom Space(アクシオム・スペース)が公開した次世代宇宙服「AxEMU」のデザイン(Credit: Axiom Space)】

Axiom Spaceは2023年3月にAxEMUのプロトタイプを公開していますが、この時は独自技術を隠すために黒い外層が使用されていました。

関連記事 NASAアルテミス計画で使用される次世代宇宙服のプロトタイプをアクシオム・スペースが公開(2023年3月16日)

Axiom Spaceによると、性別を問わず幅広い宇宙飛行士に対応するAxEMUは最低でも8時間の船外活動が可能です。Artemis IIIで宇宙飛行士が探査する月の南極には永久影と呼ばれる太陽光が直接届かない領域が存在しますが、永久影における最も低い温度環境にも最低2時間耐えられるといいます。

Artemis IIIミッションは2026年9月以降に実施される予定です。同ミッションで使用されるAxEMUの開発は最終段階に入っており、今後も試験が続けられるということです。

 

Source

Axiom Space - Axiom Space, Prada Unveil Spacesuit Design for Moon Return

文・編集/sorae編集部

Last Updated on 2024/10/20

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