KDDIがauスマホとStarlink衛星の直接通信実証に成功　2024年内にサービス開始予定

sorae.jp / 2024年10月26日 9時10分

通信大手のKDDIは2024年10月24日、アメリカの民間宇宙企業SpaceX（スペースX）の衛星インターネットサービス「Starlink（スターリンク）」の通信衛星とauスマートフォンによる直接通信サービスの実証実験に成功したと発表しました。

Starlink衛星と直接通信したauスマホでSMS送受信に成功

発表によると、実証実験は沖縄県の久米島で2024年10月23日に行われ、圏外の状態にあるスマートフォンが地球低軌道のStarlink衛星と直接通信し、SMSの送受信が可能だと確認されました。

auスマートフォンとStarlink衛星の直接通信サービスは2024年内に提供開始予定です。専用のアンテナなどは不要で、現行のほとんどのauスマートフォンで接続できる見込みとされています。サービスはまずSMSなどのメッセージ送受信から開始され、音声通話やデータ送受信にも順次対応予定。直接通信サービスが開始されれば、アウトドアや災害などでauが圏外の状況でも、Starlink衛星経由で連絡できるようになるということです。

KDDIは個人向けStarlinkアンテナ販売なども手がける

SpaceXと提携するKDDIは個人向けにStarlinkアンテナの販売、法人・自治体向けにStarlinkの導入サポートを行っています。2021年には光ファイバーの敷設が難しい山間部や離島の基地局向けにStarlinkをバックホール回線（基地局と基幹通信網をつなぐ中継回線）として利用する契約を締結。2023年にはスマートフォンと直接通信可能な「Direct to Cell」機能を備えたStarlink衛星を利用した直接通信サービスを提供すると発表していました。

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