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ispace「HAKUTO-R」ミッション2の月着陸船は2025年1月に打ち上げへ

sorae.jp / 2024年11月13日 20時25分

株式会社ispaceは2024年11月12日、同社の月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション2の月着陸船打ち上げは早くても2025年1月に実施されると発表しました。

2024年9月の時点で、HAKUTO-Rミッション2の月着陸船は早ければ同年12月に打ち上げられる予定とされていました。最速の打ち上げ時期が1か月ほど先送りされた理由についてispaceは、月着陸船を打ち上げるアメリカの民間宇宙企業SpaceX(スペースX)との調整に伴うとしています。

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・ispace、「HAKUTO-R」ミッション2の月着陸船を早ければ2024年12月に打ち上げへ(2024年9月15日)

目前で月面軟着陸を達成できなかったミッション1に次ぐ2回目のミッション

ispaceは2022年12月に月着陸船の打ち上げが行われたHAKUTO-Rミッション1で日本初・民間企業初の月面軟着陸を目指したものの、ミッションの計画段階で生じた着陸地点の変更にともなうソフトウェアの問題によって推定高度に誤差が生じ、2023年4月26日に試みられた着陸は失敗に終わりました。

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・月面着陸に至らなかった原因はソフトウェアにあり 民間月探査「HAKUTO-R」続報(2023年5月26日)

今回打ち上げ時期が発表されたミッション2は、着陸目前まで進んだミッション1の成果をもとに、ランダーの設計・技術や月面輸送サービスのさらなる検証と強化を目的としています。着陸予定地点は月の「寒さの海(Mare Frigoris)」の中央付近です。ispaceによると、ミッション2ではミッション1で得たデータをもとにソフトウェアの改良や着陸シミュレーションの範囲拡大などを通じて、ミッションの精度の向上を図っているということです。

ミッション2の月着陸船「RESILIENCE」には顧客のペイロードの他に、同社が中長期的な目標とするシスルナ(※)経済圏を構築する上で重要な資源探査の初期的な取り組みとして、ispace EUROPEが開発した小型月面探査車(マイクロローバー)「TENACIOUS」が搭載されます。TENACIOUSは月着陸船から月面へ降ろされた後にスコップを使ってレゴリス(月の土壌)を採取する予定で、レゴリスの所有権はアメリカ航空宇宙局(NASA)の月資源商取引プログラムの下でNASAに譲渡されます。

※…cislunar:地球と月の間の空間

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・ispace EUROPEが小型月面探査車を公開 ispaceの2回目のミッションで月へ(2024年7月29日)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターで公開されたHAKUTO-Rミッション2の月着陸船「RESILIENCE」【▲ 宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターで公開されたHAKUTO-Rミッション2の月着陸船「RESILIENCE」(Credit: ispace)】

なお、HAKUTO-Rミッション2はHAKUTO-Rのオフィシャルパートナーに参画した株式会社三井住友銀行が命名権を獲得しており、ミッション名が「VENTURE MOON」に決定したことを2024年11月12日付でispaceが発表しています。soraeではHAKUTO-Rのミッション順を踏まえた従来の「ミッション2」と併記または使い分ける形で表記していく予定です。

HAKUTO-Rミッション2の月着陸船に搭載されるペイロード 高砂熱学工業株式会社の月面用水電解装置 株式会社ユーグレナの自己完結型食料生産モジュール 台湾・国立中央大学の深宇宙放射線プローブ 株式会社バンダイナムコ研究所の「GOI宇宙世紀憲章プレート」 スウェーデンのアーティスト、ミカエル・ゲンバーグ氏の「ムーンハウスプロジェクト」 ispace EUROPEが開発した小型月面探査車「TENACIOUS」

 

Source

ispace - 2025年3月期Q2決算を発表。新たに総額99百万米ドルにのぼるMoU及びiPSAを締結。ミッション2打ち上げは最速2025年1月へ ispace - 株式会社三井住友銀行、ispaceの「HAKUTO-R」プログラム 初のオフィシャルパートナーに新規参画

文・編集/sorae編集部

#ispace #HAKUTO-R

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