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インド宇宙研究機関、ESAの技術実証ミッション「Proba-3」の人工衛星を打ち上げ

sorae.jp / 2024年12月6日 20時14分

インド宇宙研究機関(ISRO)は日本時間2024年12月5日に「PSLV-XL」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた欧州宇宙機関(ESA)の人工衛星は予定通りの軌道に投入されたことをISROとESAが報告しています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

打ち上げ情報:PSLV-XL(Proba-3) ロケット:PSLV-XL 打ち上げ日時:日本時間 2024年12月5日19時34分【成功】 発射場:サティシュ・ダワン宇宙センター(インド) ペイロード:Proba-3(オカルター衛星/コロナグラフ衛星) 欧州宇宙機関(ESA)の「Proba-3」ミッションの人工衛星を搭載して打ち上げられたインド宇宙研究機関(ISRO)の「PSLV-XL」ロケット(Credit: ISRO)【▲ 欧州宇宙機関(ESA)の「Proba-3」ミッションの人工衛星を搭載して打ち上げられたインド宇宙研究機関(ISRO)の「PSLV-XL」ロケット(Credit: ISRO)】 Proba-3について

今回のペイロードはESAの技術実証ミッション「Proba-3」の人工衛星2機です。Proba-3では2機の衛星が約150mの間隔を保つ編隊飛行を1mm単位で制御することを目指しており、その性能を示すために太陽の観測が行われます。

具体的には、観測装置を搭載した「コロナグラフ衛星(Coronagraph spacecraft)」から見て太陽の方向にもう1機の「オカルター衛星(Occulter spacecraft)」を配置して、観測中のコロナグラフ衛星にオカルター衛星の影が落ちるように制御されます。コロナグラフ衛星では人工的な日食が起きている状態になるため、地球では日食中にしか観測できない太陽コロナを観測することができます。

ESAによると、コロナグラフ衛星とオカルター衛星は打ち上げ時点では結合したままの状態で飛行しており、初期試運転フェーズが計画通り進行した場合は2025年に入ってから分離されます。編隊飛行による最初の太陽コロナの観測は4か月ほど後に実施される予定だということです。

欧州宇宙機関(ESA)の「Proba-3」ミッションで太陽コロナを観測する2機の人工衛星の想像図(奥:オカルター衛星、手前:コロナグラフ衛星)(Credit: ESA-P. Carril)【▲ 欧州宇宙機関(ESA)の「Proba-3」ミッションで太陽コロナを観測する2機の人工衛星の想像図(奥:オカルター衛星、手前:コロナグラフ衛星)(Credit: ESA-P. Carril)】 関連リンク 直近のロケット打ち上げ情報 ESAが2024年打ち上げ予定の「PROBA-3」2基の小型人工衛星でどのように太陽コロナを観測するのか?(2023年5月3日)

 

Source

ESA - Eclipse-making double satellite Proba-3 enters orbit ESA - Eclipse-making double satellite Proba-3 enters orbit

文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部

#Proba-3 #PSLV-XL #ESA #ISRO

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