JAXA國中均さんにアメリカ航空宇宙学会が国際協力賞の授与を決定 どんな賞？

宇宙航空研究開発機構（JAXA）の宇宙科学研究所（ISAS）は2025年1月22日付で、ISASの國中均所長に対してアメリカ航空宇宙学会（AIAA）の国際協力賞（AIAA International Cooperation Award）が授与されることが決定したと発表しました。

AIAA国際協力賞とは

AIAAのウェブサイトによると、1963年にアメリカロケット協会（ARS）と航空宇宙科学学会（IAS）が合併することで誕生したAIAAは、91か国からの3万人近い個人会員と95の法人会員を擁する世界最大の航空宇宙専門職のための技術団体とされています。

AIAAの国際協力賞は、卓越した功績を残した個人に対してAIAAが毎年授与している賞のひとつです。ISASによれば、アメリカ国内外で評価されるに値する科学的および数学的原理の応用に関する重要な成果を創出したAIAAのメンバーに、最近の個人の功績をたたえて贈られます。

【▲ 宇宙航空研究開発機構（JAXA）宇宙科学研究所（ISAS）の國中均所長（Credit: JAXA）】

JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」でイオンエンジンの開発に携わり、続く「はやぶさ2」ではプロジェクトマネージャーを務めた國中さんは「電気推進への根幹的貢献と世界初の小惑星サンプルリターンミッションのリーダーシップ、ならびに宇宙探査に対する国際協力と国民の関心の促進」が評価され、受賞が決定しました。なお、國中さんは2024年にAIAAから名誉会員の称号を授与されています。

AIAAは2025年の各賞の受賞者として、國中さんをはじめアメリカの民間企業Blue Origin（ブルー・オリジン）の創業者Jeff Bezos（ジェフ・ベゾス）氏ら合計8人の名前を2025年1月16日付で発表しています。國中さんたちの表彰はアメリカの現地時間2025年4月30日にワシントンD.C.で行われる予定だということです。

受賞が決定した國中均さんのコメント

「電気推進と小惑星サンプルリターンに関する業績に加えて、国際協力と啓蒙活動をご評価いただき感謝します。特に、国際協力については、米・欧・豪・UAE・韓といった各国と対話して数多くの共同事業を興すことができたことは、私の矜持です。」

はやぶさ2の探査予定小惑星に「トリフネ」と命名！　日本神話の神に由来（2024年9月26日） 「はやぶさ2」カプセル帰還、オーストラリア上空に火球輝く（2020年12月6日）

 

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JAXA/ISAS - 國中均 宇宙科学研究所長の米国航空宇宙学会 国際協力賞受賞が決定 AIAA - AIAA Announces 2025 Premier Award Winners

文・編集／sorae編集部