探査機ロゼッタ、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星にてガス噴出と地すべりを観測
sorae.jp / 2016年8月26日 13時59分
ESAによって2004年に打ち上げられた、彗星探査機「ロゼッタ」。2014年には搭載された着陸船フィラエがチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に着陸するなど活躍していましたが、そのロゼッタが新たに彗星にてガス噴出と地すべりを観察しました。
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は太陽を周回しているのですが、2015年8月には近日点(太陽に近い点)を通過。それによって彗星が熱せられ、今回のガス噴出につながったようです。このことから、彗星が近日点に近づく前後には探査機を遠ざける、などの対応が考えられるかもしれません。
報告によると今年の2月19日、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星のアトゥムという場所で噴出活動が開始。そして彗星から35km上空を飛行していたロゼッタ探査機の搭載機器(ガス/プラズマ検査偏光子や広角カメラ、粒子感知器)が、この活動を捉えます。
ガス噴出の途中には粒子感知器が多数の粒子の放出を捉え、またガスやプラズマの増加、そしてガス自身の30度ほど加熱も確認されたのです。さらにこの噴出は彗星内部というよりも、彗星の氷が熱せられたことによりガスになり、それが地すべりを発生させたものとみられています。
このように彗星探査にてさまざまな活躍をしてきた探査機ロゼッタですが、なんと今年9月でのミッション終了が予定されています。さらに彗星に降り立った着陸船フィラエも交信が断念され、実質的に活動を終了しています。これまで活動してきた同探査機にはお疲れ様といってあげたいですね。
image Credit: ESA
■Rosetta data points to comet landslide as cause of dramatic outburst
http://newatlas.com/rosetta-comet-land-slide/45102/?utm_source=rss&utm_medium=rss
この記事に関連するニュース
-
他の星に持ち込みも持ち帰りもダメ、「惑星保護」という考え…除菌やふき取りで微生物やDNA排除
読売新聞 / 2025年1月15日 5時0分
-
NASA、火星サンプルリターンで2つのオプションを検討へ 2026年後半に選択
sorae.jp / 2025年1月13日 10時26分
-
日欧の水星探査機「ベピ・コロンボ」が最後の水星スイングバイを実施 水星到着は2026年11月
sorae.jp / 2025年1月10日 22時5分
-
JAXAが月着陸機SLIMの成果報告、気になる國中所長の最終評価は「69点」
マイナビニュース / 2024年12月27日 21時30分
-
ハッブル宇宙望遠鏡が10年続くプログラムで観測してきた木星・土星・天王星・海王星
sorae.jp / 2024年12月24日 20時41分
ランキング
-
1「実家じまい」を考え始めたら - 進め方は? いくらかかるのか費用の目安も解説
マイナビニュース / 2025年1月16日 11時25分
-
2不二家、コージーコーナーも苦戦…街からケーキ屋が減っているワケ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月16日 9時26分
-
3「生理中はコーヒーを飲んではいけない」って本当?【管理栄養士が回答】
オールアバウト / 2025年1月15日 20時45分
-
4妹の結婚相手は“誠実そうな男”だったのに…「泣きながら逃げてきた」妹が明かした恐ろしい素顔
日刊SPA! / 2025年1月15日 15時52分
-
5「友達がいない」「こだわりが強い」結婚できなかった37歳男性、それでも“親友のような妻”と出会えたワケ
日刊SPA! / 2025年1月16日 8時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください