中国の宇宙ステーション試験機「天宮一号」、2017年に地球に落下へ。でも心配いらず
sorae.jp / 2016年9月23日 9時0分
先日「天宮二号」宇宙実験室が打ち上げられるなど、ますます加速する中国による宇宙開発。そんな中、2011年に打ち上げられた宇宙ステーション試験機(ターゲット機)「天宮一号」が2017年の後半に地球に落下することが報じられています。
この重量8トンもある天宮一号はほとんどが大気圏で燃え尽きる予定です。中国メディアの新華社も、宇宙ステーション計画でディレクターを務めるWu Ping氏の発言を引用して「計算と分析によれば、天宮一号の大部分は落下途中に燃え尽きるはずだ」としています。ただしいくつかの機械的、あるいは技術的な理由から、中国は天宮一号のコントロールを失っていることもあわせて報じられています。
このように大部分が燃え尽きる予定の天宮一号ですが、ハーバード大学の天体物理学者のJonathan McDowell氏によれば、エンジンのような密度の高い部分のいくつかは大気圏を突き抜けて地上まで落下する予定です。パーツの落下予測地点は北緯43度〜南緯43度。結構幅広い領域ですね。
役目を終えた人工衛星を大気圏に突入させて燃焼させるのはごくごく普通なのですが、天宮一号はコントロールされていない点が通常の衛星の落下とは異なります。もちろん、中国は天宮一号の落下を注意深くモニタリングすることでしょう。また我々の星の表面は70パーセントが海によって占められており、人口密集地に落下する可能性はおそらくなさそうです。
Image Credit: sinodefence.com
■China’s Tiangong-1 space station is expected to fall to Earth in 2017, but don’t worry
http://www.theverge.com/2016/9/21/13001260/china-tiangong-1-space-station-crash-earth-2017?utm_source=rss&utm_medium=rss
この記事に関連するニュース
-
インド初の宇宙ドッキング実証「SpaDeX」が成功 - 月探査、有人飛行計画に弾み
マイナビニュース / 2025年2月1日 8時30分
-
2025年、宇宙開発の未来図 - 新型ロケットや民間月探査、注目ミッション総まとめ 第2回 探査機・科学衛星編 - 2025年も注目の民間月探査、宇宙の始まりや太陽圏の謎に挑む探査機
マイナビニュース / 2025年1月24日 15時0分
-
「小惑星の資源採掘へ」月面探査で終わらない、中国が宇宙開発でアメリカを追い越す日
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月9日 17時3分
-
705名の夢と想いを乗せたロケットが宇宙へ!夢が宇宙で星になる、12月21日アメリカでの打上げ成功を報告
@Press / 2025年1月9日 10時30分
-
どこでもサイエンス 第299回 2025年の宇宙、どうでしょう?(1−6月の宇宙開発編)
マイナビニュース / 2025年1月8日 10時54分
ランキング
-
1部屋を整理していたら、使っていない「クレジットカード」を3枚発見…!すぐに解約したほうがいい?
ファイナンシャルフィールド / 2025年2月5日 4時30分
-
2「今年もヤバすぎる」 ローソン恒例「盛りすぎ」企画に人気殺到…… “47%増量”で売り切れ報告も
ねとらぼ / 2025年2月5日 19時31分
-
3函館のラブホテル社長が語る“ラブホ経営”の難しさ。「2日間部屋が使用できない」困った用途とは
日刊SPA! / 2025年2月3日 15時51分
-
4「韓国の女性とは対等な関係を築けない」日本人と結婚した“韓国人男性のホンネ”
日刊SPA! / 2025年2月5日 15時54分
-
5スタバのソイミルク変更、2月15日から無料化へ。「超ありがてぇ」「大好き民歓喜」
東京バーゲンマニア / 2025年2月4日 13時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください