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「80日/2000万円で火星へ」イーロン・マスク、火星開拓と宇宙船の詳細公開 2024年から有人宇宙船打ち上げ

sorae.jp / 2016年9月28日 12時35分

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なんて壮大な計画なのでしょう。9月27日、宇宙開発企業のスペースXを率いるイーロン・マスク氏は「新たな火星開拓計画とその宇宙船」を発表しました。
 
正式名称はまだ決まっていないものの、火星開拓に利用される宇宙船は「Heart of Gold」と呼ばれています。これは、SF小説家のダグラス・アダムズ氏の著書「銀河ヒッチハイク・ガイド」に登場する宇宙船にちなんだものです。
 
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このHeart of Goldは約100人を一気に火星へと輸送する能力があります。さらに、将来的には200人以上を搭乗させることで「コストの低下」を狙う計画もあるのです。Heart of Goldは火星までたったの80日〜150日で到着し、将来的には移動時間を30日にまで切り詰めることも視野に入れています。また、旅費は20万ドル(約2000万円)かそれ以下に抑えたいそうです。
 
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ロケットの全長が122メートル、ブースターの直径が12メートル。宇宙船の荷物積載量は最大450トンにも達し、この重量は燃料の積載量によって変わります。さらにロケットは再利用が可能で、宇宙船は軌道上で燃料を補給することになります。また帰りの旅では火星で燃料補給し、地球に帰還することも想定に入れています。ただし、これを実現するには火星に燃料があり、さらにプラントを建造する必要があります。
 
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ロケットはフロリダ州ケープ・カナベラルのケネディ宇宙センター第39複合発射施設から打ち上げを予定。ロケットのブースターの推進力は2873万ポンドで、打ち上げ後にブースターと宇宙船は分離します。
 

 
そしてブースターはファルコン9ロケットと同じように20分以内に地上に着地します。次にブースターは宇宙船のための燃料タンクを上部に搭載し、この燃料タンクを軌道上に打ち上げ。そして宇宙船は燃料タンクと合体し、燃料を補給して火星へと旅立つのです。この燃料タンクは3〜5回程度の利用が可能となっています。
 
燃料を満載した宇宙船は、マスク氏によれば火星への「楽しい旅路」を楽しむことになります。宇宙船の中では映画やゲームを楽しんだり、レストランで食事をしたり、何よりも無重力を楽しむことができるのです。
 
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宇宙船が火星へと到達すると、宇宙船は搭載したロケットエンジンで静かに火星地表へと着地。そして火星にあらかじめ送っておいた乗り物や施設を利用し、火星滞在を楽しみます。マスク氏によれば、40年〜100年のうちに20〜50回宇宙船を送り込むことによって、火星に100万人が生活する完全に自給自足が可能なコロニーを建造できるとしています。いよいよ宇宙世紀が始まりそうですね。
 
マスク氏は火星のどの地点にコロニーを作るのか、また食料をどのように調達するのか、さらには低重力下での人体への影響についての詳細については触れていません。また、太陽からの放射による人体への影響も気になります。マスク氏はこの件について「解決可能な問題だ」としており、もしかしたら宇宙船に何らかのシールドを張り巡らせるのかもしれません。
 
宇宙船の乗員は「数日間の訓練」で搭乗可能です。ただし、当面は子供の搭乗は見送られる予定です。スペースXによる火星への最初の有人宇宙船の打ち上げは2024年を予定。皆さん、2000万円を貯める準備はできていますか?
 
Image Credit: Space X
■Elon Musk’s proposed spaceship could send 100 people to Mars in 80 days
http://www.theverge.com/2016/9/27/13058990/mars-mission-spaceship-announced-elon-musk-spacex?utm_source=rss&utm_medium=rss

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