一つ目ドローン、宇宙ステーションで無重力飛行訓練を開始 機械学習システムを利用
sorae.jp / 2016年10月3日 15時0分
ドローンといえば比較的低空を飛び回るイメージでしたが、とうとうそのドローンが宇宙空間にまで活動の場を広げました! でも、みなさんがイメージするドローンとはちょっと異なる形かもしれません。現在ISS(国際宇宙ステーション)では、上画像のような距離を自分で測定できる一つ目ドローンが試験を行っています。
通常ロボットは2つのカメラで物との距離を測定するのですが、今回のテストでは1つのカメラと「物体の情報」を組み合わせて距離を判断しようとしています。またドローン自身は12のスラスターにより微重力下を自由に移動し、姿勢を変えることが可能です。
ドローンはまず日本の「きぼう」モジュールで2つのカメラを利用して情報を収集。そして、壁や近くの物体との距離感を学習します。次にカメラの一つをオフにし、自動で飛行できるのかを試験するのです。さらに、無重力下での飛行という条件も試験を難しくしています。
また、この試験では「機械学習」が利用されます。このような自分で学習を行うドローン技術は、TU Delft Cyberzooにてにて研究が行われていました。さらに今回の研究の過程はメキシコで開催された宇宙関連のイベントのIACでも報告され、今後人工知能が宇宙空間で活躍する第一歩として期待が寄せられています。
ESA(欧州宇宙機関)のDario Izzo氏は、「今回ドローンが最先端の人工知能による自己学習で飛行したことには、とても興奮させられます。我々は今後も“信頼できる”人工知能の開発を行う予定です」と語っています。
人工知能とドローンはどちらも今をときめく技術ですが、その2つが宇宙空間で出会ったときにどのような素晴らしい成果が出るのか、今後が非常に楽しみです。
Image Credit: ESA
■ONE-EYED ROBOT LEARNS TO SEE IN WEIGHTLESSNESS
http://m.esa.int/Our_Activities/Space_Engineering_Technology/One-eyed_robot_learns_to_see_in_weightlessness?utm_source=rss&utm_medium=rss
この記事に関連するニュース
-
ドローン操縦シミュレータ「SkyAce for License」を11月20日発売 「無人航空機操縦士」実技試験の練習が可能
@Press / 2024年11月20日 9時0分
-
スペースデータ、オープンソースの宇宙ステーション開発プラットフォーム「Space Station OS」を公開
PR TIMES / 2024年11月11日 12時15分
-
戦闘機っぽい何か? ナゾの自衛隊「日の丸無人機」あえて航空宇宙展に出てきたワケ
乗りものニュース / 2024年11月9日 18時12分
-
ドローン単体として世界初※の実施!神戸製鋼所と共に経産省 資源エネルギー庁管轄の委託事業にてIBIS2の放射線耐久度を測定高放射線環境において集積吸収線量約300Gyでの動作を確認
PR TIMES / 2024年11月8日 19時15分
-
有人宇宙船「神舟19号」乗組員、86件の宇宙科学研究・技術試験を実施へ―中国
Record China / 2024年10月30日 5時30分
ランキング
-
1川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
ねとらぼ / 2024年11月22日 7時30分
-
2“主人公キャラのいない”ローグライクシューターが早期アクセス開始!AIとなって敵同士を戦わせ道を拓く―採れたて!本日のSteam注目ゲーム11選【2024年11月21日】
Game*Spark / 2024年11月21日 22時30分
-
3「スンスンが餌食に」 販売から“全店舗3分で完売”→高額転売で「怒りが込み上げる」 スシロー×人気キャラコラボが物議
ねとらぼ / 2024年11月21日 19時2分
-
4Anker製品「最大56%オフ」 Amazon ブラックフライデーで 割引率と製品数は2023年よりもアップ
ITmedia Mobile / 2024年11月22日 7時10分
-
5ダイソーの“フィギュアに最適”なアイテムが330万表示 驚きの高品質に「めっちゃいいやん……!」「価格バグってるw」
ねとらぼ / 2024年11月21日 20時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください