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火星で卵のようにツルツルな謎の「エッグロック」発見 探査車キュリオシティ

sorae.jp / 2016年11月7日 11時0分

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10月30日、NASAの火星探査車「キュリオシティ」は、暗い灰色でゴルフボールくらいの大きさのツルツルとした石を発見しました。通常、火星で見られる石と比べると、発見された石は明らかに異質なものです。

 

この「エッグロック」と名付けられた奇妙な石の成分と由来を知るために、キュリオシティは搭載しているレーザーで石を調べました。この種の隕石は過去に地球でも発見されたことがありますが、レーザーを照射して岩石の成分を調べるレーザー分光計「ChemCam」がそのような石を調査するのに用いられたのは今回が初めてです。

 

物体はレーザーに打たれると、表面で光を反射します。この時、反射された光の波長を分析することによって、物体が何から出来ているのかを知ることができるのです。

 

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分析の結果、エッグロックは鉄とニッケルでできた隕石であることがわかりました。惑星や小惑星のコアはそのほとんどが鉄とニッケルからできており、今回発見されたエッグロックの起源は小惑星の中心核であると考えられています。これについてChemCamチームのHorton Newsom氏は、「鉄とニッケルの隕石は、バラバラになった小惑星の記録を私たちに教えてくれます」とコメントしました。

 

キュリオシティは、2012年から火星表面の探査を行っています。2013年に車輪に穴が開くというトラブルが起こりましたが、その後は順調に探査を続けています。さらにこれまでに水の流れによって運ばれたとみられる丸まった小石の発見や、昔の火星が微生物に適した環境だったことを明らかにするなど、いくつもの成果を挙げています。

 

なお、キュリオシティは火星のゲール・クレーターの中央にあるシャープ山で隕石を発見しました。なお、キュリオシティが2012年に降り立ったのも同クレーター内であり、2014年には山のふもとに到着しています。今後はどのように火星の環境が時間とともに変わったのか、過去の環境が生命にどの程度適したものだったのかどうか、といった点について重点的に周辺の探査を続ける予定です。

 

Image Credit: NASA
■Curiosity Rover Finds Weird ‘Egg Rock’ Meteorite on Mars
http://www.space.com/34606-curiosity-rover-finds-weird-mars-meteorite.html?utm_source=rss&utm_medium=rss

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