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スペースXのマスク氏、ロケット爆発の最終原因を特定 ファルコン9は12月中旬に再打ち上げへ

sorae.jp / 2016年11月7日 9時0分

20161107nx
 
9月1日に発生した、イーロン・マスク氏が率いるスペースXの「ファルコン9」ロケット爆発事故。当初まったくその原因がわからず調査が難航していましたが、その後に「ヘリウム注入過程」に原因があることが判明。そして今回、マスク氏は最終的にその原因が判明したとCNBCに対して語りました。
 
今回の爆発の原因は、液体ヘリウムと先進炭素繊維複合材料、そして固体酸素による複合的なものです。もとは燃料の液体酸素が、低温のあまり固体酸素へと変化したのが問題でした。
 
ロケット上段には液体酸素を貯めるタンクがあり、その中には液体ヘリウムの高圧容器が3つ格納されています。この液体ヘリウムはエンジン燃焼時に液体酸素へと圧力をかけるために利用されますが、その液体ヘリウムが格納されたタンクを覆う炭素繊維複合材料が固体酸素と反応して爆発が起きました。
 
ただマスク氏はこれ以上の詳細は明かさず、またCNBCで語った以上の説明も行わないとしています。このような現象に対してスペースXがどのような対策を行なうのかは不明ですが、もちろん何らかのシステム改善が行われることでしょう。
 
なお、スペースXはファルコン9ロケットの打ち上げを12月中旬に再開したいとしています。火星への移住計画を大々的に報告した同社ですが、まずは足元のロケットと衛星、さらには宇宙飛行士の打上げをこなすことで信頼を取り戻してほしいものです。
 
Image Credit: Space X
■Elon Musk says SpaceX finally knows what caused the latest rocket failure
http://www.theverge.com/2016/11/5/13533900/elon-musk-spacex-falcon-9-failure-cause-solved?utm_source=rss&utm_medium=rss

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