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飛行機から分離するロケット「ペガサスXL」、打ち上げ成功 CYGNSSでハリケーン監視

sorae.jp / 2016年12月16日 8時0分

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ロケットといえば地上の発射施設から打ち上げるものがほとんどですが、こんな変わり種もあるんです。NASAとオービタルATKは12月15日(現地時間)、飛行機から分離し、打ち上げるロケット「ペガサスXL」の打ち上げに無事成功しました。
 
今回のミッション「Cyclone Global Navigation Satellite System (CYGNSS)」では、ペガサスXLロケットに8つの人工衛星が搭載されていました。これはGPS信号を利用して熱帯地方の風の強さを測定し、「ハリケーンの発生」を観測するというもの。今回はペガサスロケットの2013年以来となる打ち上げで、また打ち上げの延期などもあり若干やきもきとしてしまいました。
 
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こちらが今回ジェット機「スターゲイザー(L-1011 )」から分離し、ペガサスXLロケットによって打ち上げられたCYGNSSのイラストです。もちろん衛星の軌道への投入も無事成功しています。そしてCYGNSS計画を主導するChris Ruf氏は、「(CYGNSSは)科学観測を来週の早い時期に開始する予定だ」と語っています。
 
CYGNSSの人工衛星は約508km上空を周回し、海面から反射するGPS信号を監視。そしてもし海上に風が吹いていれば信号がかき乱されるので、その風速が計算できるのです。またCYGNSSの監視頻度は7時間ごとと、従来の観測衛星にくらべて格段に頻度が上がっています。これまでは航空機などでもハリケーンの観測が行われてきましたが、全体の把握するには数度のフライトが必要でした。
 
衛星はハリケーンだけでなく土壌の水分や、インド洋の降雨に影響する「マッデン・ジュリアン振動」についても観測予定です。また太陽発電パネルを動かすことで軌道を調整するSYGNSSは、約2年間で寿命を迎えることになります。ただし、この期間はもう少し延長される可能性もあります。
 
Image Credit: NASA
■NASA Launches 8-Satellite Constellation to Track Hurricanes from Space
http://www.space.com/35038-nasa-launches-cygnss-hurricane-satellites.html?utm_source=rss&utm_medium=rss
■Pegasus launches hurricane-hunting satellites for NASA
http://www.usatoday.com/story/tech/nation-now/2016/12/15/pegasus-xl-cygnss-satellite-launch/95465334/?utm_source=rss&utm_medium=rss

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