アルマ望遠鏡、彩層や黒点などの太陽観測を開始
sorae.jp / 2017年1月20日 10時18分
チリのアタカマ砂漠に設置されている、大型電波干渉計「アルマ望遠鏡」。Atacama Large Millimeter/submillimeter Arrayの頭文字を取って名付けられたこの望遠鏡は、66台のパラボナアンテナを組み合わせることで巨大電波望遠鏡のように運用することができます。そしてそのアルマ望遠鏡が、1月18日に太陽観測を開始したと発表しました。
今回の観測では、太陽の彩層と呼ばれる領域の観測が行われます。この太陽フレアやプロミネンスが観測でき領域は太陽表面よりも高温となっており、アルマ望遠鏡はその加熱の仕組みを明らかにしようとしているのです。
さらに、アルマ望遠鏡は太陽黒点の観測も行います。太陽黒点は太陽内部の磁場が放出される点となっており、こちらは逆に周囲より温度が低くなっています。上の画像は、波長1.25mmで撮影した太陽黒点。また太陽の黒点は増えたり減ったり、自転とともに移動していることも知られていますね。
太陽は地球に非常に近いことから、その観測には他の恒星の観測とは異なる特別な観測手法が必要でした。今後、アルマの活躍によって私達の暮らしを支える恒星の仕組みが解き明かされることが期待されます。
Imgae Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)
■2017年1月18日 アルマ望遠鏡、太陽観測を開始
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/info/2017/0118post_679.html?utm_source=rss&utm_medium=rss
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