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「宇宙双子」の体に宇宙滞在はどう影響するのか。NASAが注目の研究発表

sorae.jp / 2017年2月1日 16時15分

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宇宙開発といえばその未来に期待がかかりますが、一方で気になるのが人体への影響。例えば宇宙空間の長期滞在では筋力低下を防ぐために、トレーニングが欠かせません。さらにNASAは一歩踏み込んで、双子の兄弟の宇宙飛行士が宇宙空間で過ごすと、お互いの体にどのような変化があるのかという研究発表を行っています。
 
今回の研究の対象となったのは、スコット・ケリー宇宙飛行士とマーク・ケリー宇宙飛行士。スコット宇宙飛行士はISS(国際宇宙ステーション)にて累計520日の長期滞在を、そしてマーク宇宙飛行士は54日という短い期間の宇宙滞在を経験しています。
 
研究によれば、二人のデータに違いが見られたのは「テロメア」です。この細胞分裂のたびに減っていく遺伝子の一部が、長期滞在したスコット氏は宇宙空間では長くなり、地上に帰還するともとの長さに戻ったというのです。この結果は研究者の想定外のもので、現在10人の宇宙飛行士によってテロメアの長さの変化の研究が進められています。
 
そして、「遺伝子発現」という観点でも違いが見られました。これは環境の変化によって変化する項目なのですが、スコット氏の遺伝子発現は通常よりも多く変化しました。これは、ISSにてフリーズドライ食品を1年間も食べ、微重力下で寝ていたからだと推測されます。また、「DNAメチル化」においてはスコット氏の数値が低くなり、マーク氏の数値は高くなりました。しかし、どちらも地球への帰還後にはもとに戻りました。
 
なお、漫画「宇宙兄弟」の六太と日々人は歳違いの兄弟で双子ではないそうですよ。でも、あの兄弟のデータもちょっと見てみてたいですね。
 
Image Credit: NASA
■NASA’s twin study throws up an early genetic curveball
http://newatlas.com/nasa-twin-study/47635/?utm_source=rss&utm_medium=rss

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