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アマゾン、「月への輸送便」提案を発表 月移住目指し2020年に

sorae.jp / 2017年3月7日 8時10分


 
世界のネット通販を支配する勢いのアマゾンですが、次のお届け先は月になるのでしょうか。同社は2020年に、月への輸送便を実現する計画があると発表しました。
 
アマゾンの発表によれば、この輸送便に使われる着陸船「Blue Moon」は1万ポンド(約4.5トン)の商品を月へと運ぶことができます。輸送便の着陸地点は、月の南極近くのシャクルトン・クレーター。輸送を担当するのは、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が率いるブルー・オリジン社のロケット、あるいはNASAのSLS(スペース・ローンチ・システム)やユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)のアトラスVロケットも想定されています。
 
ブルー・オリジンは宇宙旅行計画を含めた宇宙開発のために、再利用可能なロケット「ニュー・シェパード」や宇宙船カプセルの開発を行っています。さらに超大型ロケット「ニュー・グレン」も計画中です。そしてアマゾンの月輸送便では、月移住のための装備品などを輸送するつもりなのです。またシャクルトン・クレーターは日光が当たり水も入手できる可能性があるため、着陸地点に選ばれました。
 
ただし、今回の計画は「NASAへの提案」という形を取っており、NASAが計画に同意しないかぎり進展しません。なお、現在ブルー・オリジンは6人乗りの宇宙船による地上100kmの宇宙旅行を2018年に行う(有人テスト飛行は2017年末)と発表しています。
 
少々突飛とも思える今回の輸送便計画ですが、もしかしたらスペースXが発表した「2人の月周回旅行」計画に触発されたのかもしれませんね。
 
Image Credit: Blue Origin
■Amazon announces plans to ship packages to the MOON by 2020 to help set up a human settlement (and the CEO has already reserved a parking spot)
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-4277796/Amazon-plans-start-shipping-packages-MOON.html?utm_source=rss&utm_medium=rss
■Jeff Bezos and Blue Origin propose ‘Amazon-like’ delivery to the moon in 2020
http://www.geekwire.com/2017/blue-moon-jeff-bezos-blue-origin-propose-amazon-like-lunar-landing-2020/?utm_source=rss&utm_medium=rss

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